顔をひきつらせながらそいつは笑っているのを見ていたら前を行っていたはずの男がいつの間にかオレの前に立っていた。

「………何だ…?」

男は無言でオレを睨んで(見詰めて)来た。

………マジで何なんだ?

首をひねりながら男を見ていると男がフイに動いた。

普通な動作だったもんだから反応が遅れてしまったんだ…

「……………」

「「「「「………………」」」」」

あら?何やら視界がクリアーになったわね。

………Σじゃねー!!!!!

何馬の被り物取ってんだ?!この馬鹿野郎が!!

頭の中で騒ぎながらも表面上は被り物を奪い去った男を睨み付けバッっと奪われた被り物を何故か固まっている男から奪い返し被り直した。

「……………勝手に取ってんじゃねえよ…」

因みに今のオレの格好は珀斗がセットしてくれたオールバックにした髪形に珀斗がオレ用に(いつの間にか)用意したスーツを着ている。

一応オレって老け顔だから悲しい事にこの格好でこっちに向かっていたら(流石に移動中は被り物は脱いでた)ボディーガードさんらから珀斗より年上に見られた…ι

何か喋って無かったりしたら落ち着いた雰囲気が出てるらしい……

何時もは威圧的だとは言われてたりしたから驚いたが何故かと思ってみたらそう言えば被り物を被り出してから少し視界が悪くなったからコンタクトとか新しく測り直して買い換えたんだったと思い出した。















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