ハァ……ハァ…………ハァ……

……っ…ハァ……ハァ…

まさかあのまま全速力で走って寮まで来るとは思って無かったぜ……

そこでやっと那加は口を開いた。

「……ごめん……」

へっ?

「………何で謝るんだ?」

別に謝られる様な事はなかったはず。

「だって、勝手にココまで走らせちゃったし……」

「別に謝ることじゃないっしょ、寧ろ助かったし。」

「………俺、カッとなると止まらなくなるんだ……」

うへ〜……そうは見えないけどな〜…

「さっきも落ち着こうと頑張ったんだけど……ダメだった…」

ん〜、まさかあの時震えてたのって落ち着こうとしてたのか?

「本当に悪かった……だから……その………」

んな、涙目で必死に言われてもな〜。

ってか本当に助かったし。

「ありがと。」

「………え。」

いやいや、んな顔されても困るんだけど。

「本当に助かったんだって!まさか那加があんなに勇気が有る奴だとは思ってなかったから驚きはしたけど。そんな那加も好きだな。」

そう言ってオレは微笑んだ。

見えないけど……

オレの言葉を聞いて那加は唖然としていたが直ぐに正気になかったのかタコのように顔を真っ赤にさせてオレを見て来た。















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