「…………あの〜……」 オレがどうにかしようかと思って考えていると後ろからか細い声が聞こえた。 その声を辿るとそこには那加が必死に震えるのを我慢しながらこっちを見ていた。 「那加〜!ヘルプ〜ιι」 オレの訴えに那加は頷いてオレらの方に近付いて来て木乃葉先輩の腕をほどこうと木乃葉先輩の腕を掴み。 「離して貰えますか?今から彼は行かないといけない場所が有るんです。」 そう言い木乃葉先輩を必死に睨んでいる。 那加カッコいい〜!!惚れちゃうー♪ その行動に木乃葉先輩やガっちゃん、影が薄くなっていた鎖骨男が少し驚いた様だったが直ぐに木乃葉先輩は笑顔で那加に言い返してきた。 「彼は何処に行かないと行けないのですか?時間が大丈夫でしたら連れて行きたいところが有るんですよ。」 その言葉にオレが驚いているとまたまた今まで彼らに驚いて固まっていた白が参戦してきた。 「急いでる。」 そう言い白も木乃葉先輩の腕を掴みそのままオレを先輩の腕から解放させた。 「Σっ!!……馬鹿力が………」 木乃葉先輩は白に掴まれている手を振りほどいて白を何とも恐ろしい目で睨んでいる。 せ…先輩??ιι 何やら木乃葉先輩と白との間に火花が見えるぞ……ι だ、誰か二人を止めろ!!! そう思って周りを見渡すと 那加は今になって怖くなって来たのか下を向いて震えている。 ガっちゃんは口を半開きにして唖然と二人を見詰めている。 残るは………… 見たくはなかったが…… 最後に残る男。 鎖骨男を見た。 ▼ ▲ |