寮に向かって三人で話しながら歩いていると横から来た人にぶつかってしまった。 「Σっ!?悪い……ぁ。」 「てめえ…俺にぶつかって謝るだけで済むと思ってんのかぁ?って……馬?」 「………あの時の鎖骨男…」 ぶつかった相手を見れば初めて学校に来た時に会った鎖骨男がいた。 「何処に行くつもりです?まだ話しは終わってませんよ。」 その鎖骨男の後ろから出てきたのは 「…木乃葉先輩……」 先輩はオレの声にオレの方を見て固まった。 うん、予測はしてたけどね? 「ハッ…その声は………和?」 「へっ?分かるのか?」 「分かりますよ。どんな姿をしていてもね。」 そう言い笑い出した先輩にその横にいた鎖骨男が我に帰った。 「和?…………確か前、お前が部屋に連れ込もうとしてた奴も、んな名前だったな…ってか今の状況からして前の奴か。」 その言葉を聞いてオレは何かを感じとり慌てて弁解をした。 「いいえ。オレは通りすがりの馬男です。」 「…嘘をつくならもっと上手くつけ。」 「嘘じゃない。試食は草。憧れの馬はサラマンダーだ。」 「………………」 Σちょっ!!んな哀れんだ顔で見てくんなよ!!? オレが鎖骨男の哀れんだ眼差しに耐えていると鎖骨男の後ろから声がした。 ▼ ▲ |