「……お前…着けてて正解かもな……」

それを言ったのは取った本人の不良さんでその言葉にクラスの奴等もそうだと言って頷いた。


………どうやら見られてしまったらしい……

「…………全員……見た?」

一応確認で聞いたら確かに見た奴は少なかったが全員オレを見ていたらしい。


………どうしよう……

「……誰にも言うなよ……言わなかったら教室では脱いでいられるかも知れない……もし言おうものなら………」

声を低くしてクラスの奴等に言って見たら不良さんが

「お前ら言うんじゃねえぞ……コレは俺らクラスの秘密だ……良いな?」

何故か不良さんはクラスの奴等に威圧的に睨み付け言い放った。

それを聞いたクラスの奴等は一斉に頷いた。

「……サンキュー……じゃあ何時脱いでいつ着ければバレないと思う?」

それをクラスメイトに聞くと

「じゅ、授業中は大丈夫じゃない?」

「でも教師も油断出来ないよ?」

「大丈夫だよ。僕らで先生達に黙っててって言えば良いんだよ。」

「そうだな。授業中は大丈夫かも。」

「休憩時間は?」

「それは人の出入りが激しいからダメだ!」

………どうやらオレのクラスメイト達は良い子達だったらしくすっごく真剣に話し合ってくれた。

その結果授業中はOKと言うことになり教室から出るときはどんな時も着用する事になった。

それからオレは直ぐに馬の被り物を脱いで改めてクラスの奴等に自己紹介をした。

すると皆凄いテンションでオレをクラスに迎え入れてくれた。

自己紹介をした後直ぐに1限目の授業をする為に教師が教室に入って来た。

だが、どの授業の時も入って来た教師はオレを見ては固まってしまった。

それを見たクラスメイトはどの教師にも口止めをしてくれて何とか無事授業は終わっていった。

因みに授業中馬の被り物はオレの机の端に乗せといた。

あっ、それと後ろの席の不良さんは白狼 白(はくろう・しろ)って言うらしい。

始めに話していた二人とも同じく今日の授業が終わる頃には下の名前で呼び合う中になっていた。















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