教室に入って来たのはウルフカットの銀髪でピアスをじゃらじゃら付け制服も前をはだけさせたいかにも不良ですと言った目付きの悪い男だった。 …………コイツも男前だな…… 王道は美形が学校に多いと妹が言ってたな。 やはり王道か……… 身長もオレよりデカイな………こりゃ… じ〜っと見ていると相手もオレに気付いたのか驚いたように目を見開いてその場に立ち止まりオレをじっと見た後気にしないようにしたのか直ぐに目をそらして自分の席だろう椅子に座った。 ………オレの後ろの席。 何故かクラスが静かになってるんだが…… 不思議に思っていると後ろから話し掛けられた。 「……お前、それはわざとなのか?」 話し掛けられ後ろを振り向くとさっきの不良さんがオレを見ていた。 「ううん。わざとじゃない。」 そう言うと相手はどう思ったのかオレの方へと手を伸ばしてきて。 スポッ …………あれ?ι何か視界がクリアに…… そう思って固まっていると相手の手には馬の被り物が持たれていた。 それを見たオレは慌てて奪い返し被り直し見られてないかを周りをキョロキョロ見渡した。 周りを見れば見られていないかは微妙な感じだった。 取った本人同様にクラスの奴等も口を開けて固まって居たからだ。 ▼ ▲ |