狩魔豪と御剣親子の因縁について(短編1本あり)
2011/09/24 08:28

豪→→→[憎悪]→→御剣親子
怜侍→→[崇拝]→→豪
信→→→[不信]→→豪

を前提として
([不信]は証拠品のねつ造などに対して)、

豪→→→[愛憎]→→怜侍
怜侍→→[疑念]→→豪

もあったんじゃないかなぁと思います。
狩魔検事は信さんを怨み、激しく憎悪する一方で、御剣には徐々に「自分の大切な弟子」という錯覚が芽生えてきたんじゃないかと。
だってあの御剣の盲信っぷり。あれに心動かされないのが狩魔流なんですか。
でもそんな自分にいらついて、余計に御剣に厳しくして、死刑判決までくらわそうとして、でも結局新米弁護士に負けてしまって。
死刑になる最後の瞬間、「やはりワガハイは完璧であった」なんて言って(もしくは信じて)死ぬんでしょう・・。
切ないなぁ(話題がそれた

そして御剣は、うっすらと気づいていたのかもしれません。
父とゆがみあっていた師匠。時折自分に向けられる悪意。
そう、もしかすると、父は、彼に――…なんて。
狩魔検事が父に害をなした可能性に、御剣は気づいていてもおかしくないんじゃないかと。
「殺した」とまでは信じずとも、仲が悪かったのはとっくに知っていたんでしょうね。
・・・・原作中に既出でしたっけ((

以上の自分的勝手設定でショート駄文。


「先生、」

「なんだ。・・・・ワガハイは忙しいのだ。早く言え」

「・・・・あの、」

先生の机の前で、うつむく。落ち着かなくて、服の左袖をつかむ。
先生は、いつものように完璧に、その仕事をこなしていた。

「用がないなら出て行け。キサマの姿が視界に入るだけでもうっとうしい」

「・・申し訳、ありません。ですが、しばらく先生の視界にいることをお許しください」

「・・・・・・・・」

先生は手を止め、射貫くような目でこちらを見ている。
神のように厳格な眼光。

「先生に、お聞きしたいことがあるのです」

「・・・・なんだ」

「私の、父のことです」

興が醒めたように、先生は軽くほおづえをついた。

「ふん・・・・御剣信のことか。その年にもなって、父親が恋しいのか?」

「いいえ、そうではありません。ただ・・・・」

「・・・・」

「ただ・・・・、先生から見て父は、どのような存在だったのかと」

先生の瞳の奥に一瞬、何かの色がちらついた。
ただ、なにか暗い色。

「よくは覚えていない・・・・。ただの弁護士だ」

「名前は、しっかりと覚えているのに、ですか」

「・・・・、キサマの父だ。名字がわかればあとは二音だろうが」

「でも父は、あの最後の法廷で、先生に大きな傷を与えた。先生の完璧な経歴に傷をつけたのです。それを・・・・先生がお忘れになるとは思えません」

先生は、右手で左の袖をつかんだ。

「いちいちそんなことは覚えてはいない。御剣信はただの弁護士だ」

先生が、動揺しているときの仕草だ。
目線が泳ぐことも、声が揺らぐこともなく、それが唯一の仕草だが、
何年もそばにいる者にはわかってしまう。

「そう、ですか」

こうなるともう、これ以上は話を聞けない。
口を割る気はないようだから。

「用が済んだなら、食事の準備でも手伝ってこい。メイがカレーを作ると気合いを入れていた。・・・・くれぐれも邪魔をせぬ程度に」

「はい、先生」

「・・・・勉学に励む時間が必要なら、そうしてもよい」

「はい、先生」

失礼します。
頭を下げて、きびすを返す。

「御剣」

呼び止められる。
振り返るより早く、先生は二の句を継いだ。

「体調管理も完璧にこなせないようでは、狩魔の名が廃る。キサマも狩魔流を極める者ならば、他人のことよりまず自分自身を管理しろ」

はっとする。
気づかれていた。

熱があるそぶりなんて、見せなかったはずなのに。

「はい、先生」

いつか先生のような検事になる。
ずっと前からそう思っていたような錯覚が私を襲う。


Fin.


あれ、なんかカルミツみたいじゃないですか(笑)
ついいつものCP小説書いてるノリでいつのまにかChaosなことに(^^;)
でも師弟愛です! 師弟愛だと言い張ります!((

てか全然ショートじゃないですね。ごめんなさいoyz
いつかChaos部屋にupするかもです。

ミツメイ好きです(関係ない
このあと御剣がメイを手伝いにいてくれたらなぁと思ってます。

乱文失礼しました。

 

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