相反する立場 | ナノ




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《side Detectiveboys》


どうやら転校生の二人は凄く厄介な子供らしい。

マフィアだなんて本気で言っているのだろうか?とコナンは疑問に思う。

だが、先ほどのフランの怒気やランボが話している時の態度、単なる小学生という認識をするのは難しい。

イタリアと言っていたが、イタリアンマフィアと言えば19世紀中頃、シチリアが発祥だと言われている。

農民ブルジョアジーが農民を支配するために形成した支配秩序の方式と社会慣行、それを行使する人間をマフィアと呼んだという。

通常の犯罪集団とは区別されて、法を犯すというよりも法に依存せずに私闘権によって物事を処理したそうだ。

そしてマフィアが犯罪組織としての性格を特徴するようにしたのはシチリアからアメリカに根付いてからとも言われている。

つまり二人はシチリアの伝統的なマフィアに所属していると主張しているのだろうか?

だとしたら、そのマフィアが何で俺たちの護衛だなんていうのか分からない。


「マフィアうんぬんは置いとくとしてもだ、俺らの護衛ってどういうことだ?」
「そのままの意味だもんね」


そのために転校までしているのだとしたら、目的はなんなのだろうか?


「あんたたちトラベル体質かなんかなんじゃーないですかー。ありえないくらいいっぱい事件に巻き込まれてるっても聞いたしー。中には命がけってこともあったんでしょー」
「緊急時に対する咄嗟の判断とかを出来るように頑張れとか言ってた。特に江戸川コナンは警察でも舌を巻く怪盗キッドを相手に何度も攻勢してるから学べることもあるんじゃないか、ともね」
「護衛という名目で近づいちゃえーってーことですー」


それは、本当に?

寧ろ今の理由の両方ともが建前ではないかと思った。




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