※来神時代です。

「ねえ、シズちゃん。」
「………。」
「ねえっ、シズちゃん!」
「…………。」
「シズちゃんってば!!」
「うるさいっっ!!!」

静緒が持っていたシャーペンがまるでダーツの様に臨也の顔めがけて飛んだ。
だが臨也は並外れた反射神経でギリギリかわし、
シャーペンは鈍い音を立てて見事に壁に突き刺さった。

「ちょっシャーペンって壁に刺さるの!?っていうかシズちゃんやめてよ!もう少しで俺の顔が大惨事だったじゃない!(汗)」
「…まあ顔はおまえの唯一の良い所だもんな。」
「顔だけ!?」

冷や汗を流して喚く臨也に眉をひそめた静緒は、
テーブルに広げていたノートと教科書を閉じた。
それを見て瞳を輝かせる臨也。

「あれ?やめるの?」
「おまえが邪魔ばっかするからだろ。」

静緒がムスッとした顔で睨み付ければ、
臨也は不満を露わにする。

「だってさ〜、せっかく2人っきりでイチャイチャできるチャンスなのに肝心のシズちゃんは勉強ばっかなんだもん!」
「イっ…するか馬鹿!私はテスト勉強しにきただけだっ!//」
「俺には必要無いもん、だからイチャイチャ〜!」

今日は、親は泊まりがけの仕事、
厄介な妹達は友達の家にお泊まりでいない。
そして明日は学校が休み。
滅多に無い、完全に2人っきりになれてイチャイチャできるチャンスに臨也は約束を取り付けた3日間前から興奮していた。

しかし当の静緒は臨也が誘い文句に使った『俺の家でテスト勉強しよう!』を、
臨也の部屋に入ってから忠実に守っていた為臨也のテンションはどんどん下降していった。

「何だよそれ!私には必要だもん!!」
「買Vズちゃんがだもん!とか可愛すぎるよハアハア!v」
「鼻息荒くして来んな変態っ!!」

テーブルを挟んだ向こう側に居た臨也が緩みまくった顔で隣に移動してきて身の危険を感じた静緒は、
距離を取ろうと少し下がった。
だが当然臨也が許すはずも無く、
臨也は静緒の細い手首をやんわりと掴んだ。

「ねえ、誘う時に言ったよね?その日は親も妹達も留守だからって…。」
「あ、ああ…。」
「ならさ、幾ら鈍いシズちゃんでも解るでしょ?」

臨也が耳元に唇を寄せて低く囁けば、
静緒はピクンと体を震わせて顔を伏せる。

「知るか…離せっ…//」
「やぁだよ、俺の今日の目標はシズちゃんと朝日が昇るまでベッドでイチャつく事だもん!v」
「なっ!!?//」

真っ赤な顔で驚いている静緒を抱き上げてベッドに下ろし、
逃がさない様に馬乗りになる臨也。

「散々放置プレイされたんだから、た〜っぷり構って貰うよシズちゃんv」
「いっいざひゃんっ!」

服越しにだが突然胸を鷲掴みにされて、
臨也を制止する為の言葉を紡ごうとした静緒の口から可愛らしく喘ぎ声に近い音が出た。
其れに臨也はにんまりと笑って静緒の形が良い乳房を掴む手を動かした。

「んぁ!っやめろ、いざや…!」
「やだね、俺はずっとこうしたかったんだ…。」
「ぁ…んむっ!」

何かを言おうとした静緒の口を臨也は素早く自分の口で塞いだ。
薄く開いていた静緒の唇の隙間から舌を滑り込ませ、
敏感な上顎を擽って歯列をなぞる。
臨也の舌は縦横無尽に静緒の口内を犯し始めた。
くちゅくちゅといやらしい水音と痺れる様な快感に震え、
やがて静緒は積極的に臨也の舌を追う様に自分の舌を動かす。

「ん…ぅ…ふ、ぁんんっ!」

気持ち良さそうに応える静緒に、
臨也はうっすら笑みを刷いた。

「は…シズちゃんって本当に、キスに弱いよね。」
「ふぁ…んなこと…んっ…!」
「可愛いよ、シズちゃんv」

ちゅっちゅっと触れるだけのキスを静緒の額や頬に贈る臨也。
静緒は快楽にとろけた顔で臨也の行為をぼんやりと受け入れる。

「…あれ?シズちゃん、これって見た事無いけど新しく買ったの?」
「?なに…っ!?//」

いつの間にか学校指定のセーターがたくし上げられ、
中に着ていたブラウスはボタンを全て外されており、
真っ白な肌とピンク色のボーダー模様が入った薄い布に包まれた豊満な胸が露わになっていた。

「おっおまっ…いつの間にっ!//」
「うん、でも凄く可愛いよ…そそられるv」
「っっ!//」

目を細めてブラの上から静緒の胸を優しく触る。
静緒は瞳を潤ませて息を詰め、
臨也の首に腕を回して臨也の頭を胸に抱き込んだ。
ぽふんっと静緒の胸に顔を埋められた臨也は目を丸くして頬を赤らめた。

「シっシズちゃん!?ちょっ大胆過ぎだよ柔らかくて良い匂いがっ!//」
「……たしだって……//」
「…えっ?何?」
「っ私だってこうしたかったんだよ!ばかっ!//」
「!!?//」

恥ずかしさを紛らわす様に臨也の頭をギュッと抱き締める静緒。
臨也もまさかの静緒の発言に真っ赤になって固まっていた。

「…良いの?シズちゃん…//」
「………ん//」

臨也が静緒の背中に手を回して抱き締め返せば、
静緒もより力強く臨也の頭を抱き締める。

2人の甘い夜はまだ始まったばかり…。

END

何だかありきたりにして尻切れトンボですみません…(汗)
裏は恥ずかしくてなかなか…orz
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