※兄臨也×妹静緒です。

※静緒が軽く敬語です。

「……兄さん、前が見えない。」
「んー。」
「朝御飯が作れない。」
「んー。」

私には兄が1人居ます。
余り認めたくは無いけど、見た目は贔屓目無しに格好良いです。
でも中身は鬱陶しい変態です!

上記のやりとりは、もう日課と言っても良い!
朝御飯を作る私を真正面から抱き締めてくるっ!

「兄さんの卵焼きだけ可哀想な卵焼きになる。」
「だって料理してるシズちゃん可愛いんだもんエプロン姿萌える!v」
「卵の焼死体になってしまえ。」

デカい障害物で見えないフライパンの上を、
持っていた箸で無造作にかき混ぜます。
感触でグチャグチャになっていくのが解る、ざまあみろ。

「「いただきます!」」

テーブルにごはんと卵焼きと大根の味噌汁を並べて、
私達は向かい合って手を合わせます。
勿論グチャグチャ卵焼きは兄の前。

「う〜ん!シズちゃんの卵焼き美味しい〜!v」
「………。」
「甘くてふわふわしてて、俺シズちゃんの卵焼き大好き!いやシズちゃんの手料理ラブ!v」
「…毎朝毎朝飽きずによく言うね。」

グチャグチャな卵焼きを口にかっこんで馬鹿みたいに笑って…。

「飽きるもんか!シズちゃんの料理は本当に美味しいんだから!3食全部作って欲しいよ!v」
「無理、それに兄さんの方が上手いもん。」

言ってから後悔…。
兄は破顔一笑して私を見つめる。

「よし!今日のお昼と夜楽しみにしててね!シズちゃんの好きな物いっぱい作るから!v」
「…はいはい。」

私が言っても言わなくても、
毎日私の好きな物を作るくせに…。

ああでもきっと、私は明日も言ってしまうかもしれない。

END

〜あとがき〜

前回姉弟だったので今回は兄妹にしてみましたが…難産な上意味不明ですみませんorz
でも勿体無いから載せます。←
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テーマ「人外ファンタジー」
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