※臨也と静緒は同棲中。

※津軽とサイケは子供サイズ。

僕の名前は津軽海峡冬景色、みんなには津軽って呼ばれてます。
僕はマスター『折原臨也』が造った、ボーカロイドです。
歌う為に居ます。

でもマスターは僕をボーカロイドではなく、人間として接してくれます。

「津軽?」
「っ!ママ!v」

この人は『平和島静緒』、マスターの大切な人です。
僕ともう1人のボーカロイドのママです。

「だから、ママはやめろって…。」
「でもマスターが言った、ママはママ!」
「ったく、素直な奴。」

ママは優しくてキラキラしてます。
髪がサラサラで金色なんです。
ママは何時も笑って撫でてくれます。

「ママ〜!津軽〜!」
「わっ!?」
「ひゃうっ!」

突然ぶつかりました、もう1人のボーカロイドです。
名前はサイケデリックドリームスVol.1、サイケって呼びます。

「こらサイケ!急に飛び付いてきたら危ないだろ!」
「えへへ、大丈夫だよ!ママ強いもん!」

何故かマスターとそっくりです。
ただマスターは真っ黒だけど、サイケは真っ白です。

「私だって必ず受け止めきれる訳じゃないんだから…!」
「むう〜、ごめんなさぁい。」

サイケの頬がぷくっとなりました。
触ってみると…ぷにぷにです。

「?津軽なぁに?」
「……ぷにぷに。」
「っ津軽可愛い!v」
「ふにゅ!」

潰れそうです。
サイケがギュッとしてきました。

「津軽好き!大好き!v」
「サイケ…サイケ…!」
「2人共、本当に仲良いな。」

マスター曰わく、ママは天然で鈍感だそうです。
それって良い事?悪い事?

「ほらサイケ、津軽が苦しそうだから離してやれ。」
「はぁい!」

ママが言ったらサイケは意地悪をやめてくれます。
ママは凄い。
ママは優しくて柔らかいです。

「ママ、好き!」

抱き付いたらふわふわする。
柔らかくて顔が埋まって視界は真っ暗になるけど、怖くありません。
温かくて安心します。

「あ〜!津軽ずるい!僕も僕も!」
「わわっ!ちょっ、2人共、急に甘えん坊だな…。」

仕方無いな、と言って僕とサイケを抱き締めてくれるママ。
柔らかくて温かいママ、
くっついてるサイケも何だか温かい。

今とっても温かい。

「ちょっとちょっとシズちゃんも子供達も、パパの存在を忘れないでくれる?」

この人が僕とサイケを造った『折原臨也』です。
何だか不機嫌みたいです。

「おまえ、仕事どうしたんだよ?」
「愛しい奥さんと子供達の為なら、あんなのあっという間だよv」
「ぼっちになってただ寂しかっただけだよね、マスター!」
「黙りなさいサイケ、パパと呼べ、そして其処代われ。」
「やだよ!」
「シズちゃんのふわふわふかふかぷにぷにマシュマロ胸はパパのなんだよっ!」
「ママは僕と津軽のだもん!」

何故か睨み合うマスターとサイケ。
何時もは2人共にこにこなのに、時々こうなるから怖い。
見たくなくてギュッとママにしがみ付いたら、ママもギュッと力を込めて抱き締めてくれました。

「やめろっておまえ等、津軽が怖がってんだろ。」
「!つっ津軽、ごめんね!もうしないから!」

怖い顔してたサイケが元に戻りました。
ママの腕の中で僕を抱き締めるサイケは何だかさっきより嬉しそう?

「シズちゃあん…俺も〜!」
「うるさい、黙れ。」
「………。」

しょんぼりするマスター、ちょっと可哀想…でも今とっても温かくて、離れるのは寂しいです。
するとママははあと息を吐いて、僕とサイケを軽々と抱き上げました。

ママは凄いです。

ママはそのままおっきなソファーに座りました。
僕とサイケはママの膝の上です。

「おい、臨也。」
「?」
「此処に来い。」

そう言ってママは自分の隣をぽふぽふと叩きました。
マスターはとっても嬉しそうに来て、ママの隣に座りました。

「ありがとう、俺の優しい奥さんv」
「何言ってんだ馬鹿、彼処でウジウジされたら鬱陶しかっただけだ//」
「シズデレ可愛いよ!シズちゃん!v」
「〜っ!//」

額にキスをされたママは顔が真っ赤になりました。
何時も見ているけど、未だに仕組みがわかりません。
でも発熱と違って苦しそうではないので、悪い事ではないと思います。

「マスター!ママにキスしないでよ!」
「やだね、もっとするから!v」
「わぁん!駄目だよ〜!」

ママの頬にもキスをするマスター、
そんなマスターをぽかぽかと叩いているサイケ。
ママは困った様子で、でも笑っています。

あれ?
さっきよりもっと温かいです。

「……ママ!ママ!」
「?どうした?つがr」

ちゅっ!

「「Σああっ!?」」

僕もキスをしてみました。
温かいです。

END

〜あとがき〜

一応、家族パロディシリーズになります。
津軽視点で書きましたが、ぐだぐだになってしまいました…orz
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