※来神時代、色々捏造

今日は学校の友達である折原甘楽の家に泊まりにいく日だ。甘楽とは入学式のときに仲良くなって、自分の力のせいで友達が少ない私にとっては唯一の同性の友達だ。
甘楽は可愛いし優しいし、スタイル良いし頭良いし運動神経良いし、まさに大和撫子という言葉が当てはまるほど文句なしだ。私にとっては友達であり、自慢の子。
そんな甘楽に、夏休みの日に二日間家族がお出掛けして誰も家に居なくて、寂しいから泊まりに来てと誘われた。どうしてお出掛けについて行かないのかは疑問に思ったが、同性だし、遊びに行くような感覚でおいでとか言われたので、下着と服と簡単なお泊まりセットを持って甘楽の家に向かった。
「シズちゃん!いらっしゃい!」
インターホンを鳴らすと、すぐに玄関が開きがばっと抱きつかれた。随分と出るの早いな、もしかして私が来るのを相当期待してくれてた?
「さ、早く上がって!」
「っ甘楽、何だ、その格好…」
甘楽は黒いブラジャーと紐パンしか身に纏っていなかった。
唖然としていると、甘楽は何でそんなところをつっこむのかと言うかのように目を丸くしていた。
「私、いつも夏になると家では下着だよ。」
「そうなのか…」
「だって、楽だもん。着替えとか…それに最近暑いしさぁ。」
リビングまで案内され、ソファーに座る。甘楽はキッチンに行き冷蔵庫を開ける。こうして裸に近い状態の甘楽を見てみると、ナイスバディだなぁと思う。胸は一般人の平均か、それより大きめ。くびれがあり、太ももも細い。
白くてすべすべとしてそうな肌、出過ぎず引っ込みすぎてない綺麗な鎖骨。あぁ、甘楽には敵わないなぁ。何もかもが完璧すぎて、周りにいる人間が霞んでしまうだろう。
白い肌に黒く艶やかな髪はよく映えていて、絶妙なコントラストを奏でている。
私はそんな甘楽が羨ましくもあり、自慢でもある。私と違って友達も多いし。でもそんな甘楽と仲良くなれて自慢できるし。妬ましいとか思ったことは一度もない。
「シズちゃん、そんなに見られると照れるよ。」
「だって甘楽のプロポーションが良いからさ。」
甘楽が持ってきたオレンジジュースを飲む。美味しい。
「私はシズちゃんの方がプロポーション良いと思うんだけど。」
「見たことないだろ。」
「んー、見たことあるよ?」
「いつ?」
「ふふ、体育がある日とかに。」
「クラス違うだろ。」
「シズちゃんのクラスの子に撮ってもらった。」
「その写真今すぐ消せ!」
オレンジジュースを全て飲みコップをテーブルに置いて甘楽に詰め寄ろうとすると、甘楽はデジカメをしっかり抱えて逃げた。私は追いかける。本気の追いかけっこじゃなくてじゃれ合いっていう感じだから、初めて学生らしく、女同士でしたからくすぐったい。
追いかけっこに疲れた後、あははと笑った。
「ちょっと汗かいちゃったでしょ、シャワーでも浴びてきたら?」
「あぁ、ちょっと借りるな。」
下着と服とスポンジ等を持って行こうとしたら、甘楽に止められた。何だ?
「服は着なくていいでしょ?」
「お前とは違うんだよ。」
「いいじゃない、私たちしかいないんだしさ!暑いでしょ?」
甘楽が、ここは譲らないからね、と言うような雰囲気を出していたから渋々服は置いてシャワーを借りに行った。

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