※裏要素注意

「あっ、ひ、んぅ…」
学校の屋上に、学校という純粋な学舎とは似つかわしくない喘ぎ声が響く。
臨也は座っていて、静緒は臨也の脚の上に座っている。二人は所謂、対面座位で愛を確かめる行為をしていた。
「シズちゃん、」
「っあぁ…ふぅ、な、に…?」
「俺ね、シズちゃんのこと大好きだよ。」
静緒の瞳からぽろりと大粒の涙が零れる。その涙が、気持ち良くて生理的な涙を流しているのか、それとも大好きという言葉で嬉しくて泣いているのか、もしくは両方なのか、臨也にはわかっている。
静緒は愛を求め、臨也は愛を与えたかった。だから愛を与えているというのに、静緒は更なる愛を求める。
臨也は当然、面白くなくて不機嫌になる。でもやはり静緒のことが好きで応援したくなってしまうのだ。
「わたし、もっ…好き…だぁーいすき…いざやぁっ…」
静緒の方は、最近考え方が変わった。臨也以外の愛は要らないかもと思い始めていた。
臨也が居なければ自分には頼れる人が居ない。こんなにも親身になってくれる人は、家族以外に臨也しか居ない。
本音を話せるのも、こんなことをするのも、全ては相手が臨也だからだ。
「愛してる…ずっと、ずっと…君以外要らない…」
臨也は静緒の涙を舐め取り、腰を掴み激しく突き上げ始める。
「んん!あ、ひゃうっ!はげし…ぁっ、ああ…!」
「シズちゃん、シズちゃん…愛してる…っ!」
「ひぁ、いざやぁ…っふああああ…!!」
「…臨也…腰、痛い。」
「ごめんね、俺のお姫様。」
「私、お姫様ってキャラじゃない。」
「俺にとってはお姫様なんだよ、大好きな大好きなシズちゃん。」
帰り道、静緒は臨也におんぶされていた。かつては一人で何でもして、男より男らしいと言われた静緒が臨也におんぶされるなど、あり得ない光景だ。
「…臨也。」
静緒が臨也の肩に顔を埋め、声を震わせて問う。
「今日、私の部屋に来ないか?」
突然の静緒からの誘いに臨也は立ち止まった。夕焼けの色で臨也の頬の赤さがわからなかった静緒は、断られたと思って目尻に涙を溜めて再び肩に顔を埋めた。
「………シズちゃんの部屋は、どこ?」
静緒がぱっと顔を上げると臨也は嬉しそうに目を細めていた。静緒はその表情に嬉しくなって、臨也が痛くない程度にぎゅっと抱きついて耳元で囁いた。
「…そこを、右に曲がって真っ直ぐ行ったら左手に見える。」
(俺をもっと求めなよ)
(その言い方なんか嫌だ、エロ親父みてぇ)
(シズちゃんの前では、俺はエロ親父さ!)

END

1000hit企画にくれーぷ様にリクエストし、書いて頂いた臨也×静緒です!
格好良い臨也とかっこ可愛い静緒、たまりません!←
くれーぷ様、ありがとうございます!
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