※パソコンの中にいます。
※裏注意

僕たち以外、誰もいない、真っ白な世界。ここはパソコンの中。僕たち二人だけの世界。
僕たちはこのパソコンという空間の中で自由に動き回ることができる。でも寝るところはいつも同じ《部屋(ファイル)》。
だって、違うとこで寝たらマスターが心配しちゃうから。
「つがるー…つがる?」
調べることがあったので部屋から出ていたら、その部屋で一人でいた津軽は寝てしまったらしい。ベッドの上でぐっすり寝ている。
彼の左手には楽譜が握られていることから、きっと歌っているうちに疲れて寝てしまったのだろう。
愛らしくすやすやと寝る彼の頭を撫で金色の髪を堪能していると津軽が寝返りをうって上を向いた。
「!」
思わず釘付けになってしまう。だって、大好きな津軽の白い胸元が剥き出しなのだから。
どうやら寝ている間に着物がはだけてしまったらしい。
津軽は無意識で誘っているということに興奮してしまう。唾を飲み込みながらも津軽は寝ているのだから襲ってはいけないという理性がまだ残っている。
ああでもあの白い胸元に触ったらきっとすべすべなんだろうな。
でも今は津軽は寝ているし、彼は僕を誘ってる訳じゃないんだ。
よく人間が言う『天使と悪魔が戦う』状態が続き、結局、
「…つがるが悪いんだからね。」
悪魔が勝った。
その白い胸元に唇を寄せ自分のものだという赤い所有印を残すと、はだけている着物を更にはだけさせ、白くすべすべな胸についているふたつのピンク色の飾りを片方は吸って、片方は摘まんでみる。
「ふあ……ぅ…?」
目をうっすら開けて僕を見つめる津軽はぼーっとしていて、まだ状況を理解できていないようだ。
「おはよ、つがる!」
「ん…おは、よ…?」
胸への刺激を止めると津軽の目がとろんとしてきてまた閉じようとしている。
「つがるー、寝ちゃダメだよー」
「っあ!?」
膝で少し膨らみ気味の自身をぐりぐりと刺激してやれば、津軽は面白いほど大きく甘い声を出した。
「ひうぅ、さいけ、ぁっあぁあ…だめ…っ!」
「何がダメなの?」
勃ちあがった赤い乳首を舌の先でちろちろして攻めると身体をびくっと震わせて俺を見る。
津軽って基本的に天然だよね。そんな涙を溜めた目で見つめられちゃったら、むしろ襲ってくださいって言ってるようなものだよ。
「邪魔なものは脱ごうね!」
「ひゃあっ」
帯を取り払って下着を脱がし、張りつめたそこを寛げる。すると津軽はそこを両手で隠すと、
「さいけの、えっち!」
と言った。
…えっちって、言った。津軽が、えっちって。
涙を目の端に溜めながら、大事なところを両手で隠し太股を擦り合わせながら、えっちって。
「………ひ、卑怯だよつがるぅ…つがるはホント、可愛いなぁ…」
「っんう、ぁ!」
人差し指を自分の口の中に入れて唾液でベトベトにした後、それをガードされていない津軽の後孔にゆっくりと入れる。
いつもは解すだけなんだけど、今日は前立腺を突いてあげる。
指が前立腺を突く度に内壁がきゅっきゅっと収縮して指を締め付けてくる。
「ふ、ぅう、あぁぁあ…っや、ぁう…やらぁ…!」
未だに大事なところだけをガードしている津軽の乳首を口に含み転がし、後孔に入れている指を一気に三本に増やしぐちゅぐちゅと音を鳴らしながら掻き回す。
「ひあぁぁ、もぉ!だめぇっ!ふぅうううっ!」
僕の指をきついくらいに締め付けながら達し、吐き出された白濁の液は全て津軽の両手についてしまった。
「…つがるの手、べたべたになっちゃったね。」
「ぁ…んぅ…っひゃ…」
恍惚としてぐったりとしている津軽の手をとり精液を舐め取っていると小さな声で喘いだ。
「手を舐めただけで喘いじゃうなんて…ん、つがるの美味しい…」
「はぁ…はあ…もぉ、だめぇ…」
「何言ってるのつがる、これからが本番だよ?…精液だけじゃなくて、つがるを食べさせて?」
甘えるような声を出して懇願すれば津軽は必ず頷くのは学習済み。
僕の予想通り、津軽は言葉に詰まり控えめに頷いた。
「ふふ、だぁーいすきだよ、つがる。」
「…やさしく、して…っ」
「もちろん!気持ち良くしてあげる!」
「っあ…ふ…!お、おっきい…はううっ…」
スラックスと下着を脱いで津軽の細い腰を掴み、後孔に熱く太い杭を打ち込んでいく。腸壁が異物に反応して収縮を繰り返し、少しでも気を緩めたら達してしまいそうだ。
「大丈夫?つがる。」
「ん、だい、じょ……さいけ、きすして…っ」
そう言われて、津軽の白い脚を自分の肩に乗せて柔らかな唇にキスを落とす。すると津軽は僕の首に腕を回し抱きつき、軽く腰を揺らし始めた。
「誘ってるの?」
「さいけと、きすするの、だいすき…もっとして?」
可愛い恋人におねだりされて誰が断れるだろうか。僕は津軽の唇に貪るようなキスをしながら前立腺を緩急をつけて突き上げた。
「んっ!ふ、はぁ!ぅう、んむ…さいけ…っ!」
舌を歯の隙間から侵入させて津軽の口内を好きなように犯していると津軽が積極的に舌を絡ませてきた。
普段より積極的な津軽に興奮を覚え、ナカを掻き回すように腰を動かすとぐちゅりという水音が鳴る。
口からはピチャピチャという高い水音が、結合部からぐちゅぐちゅという低い水音が、そしてベッドからはギシギシという無機質な音が鳴り、津軽だけでなく僕もそれぞれの音のハモリに興奮して三つの音を大きくしていく。
「んんっ、ふあ…しゃいけ、ぼく、もう…!っぁふ、ふぅ…ああっ!」
「っん、一緒にイこ、つがる…」
「ぅ、む、んんんんん!」
唇を塞いだまま最奥を突くと、津軽はくぐもった声を出しながら本日二度目の絶頂を迎えた。
絶頂の反動で内壁が僕の自身から精液を搾り取るかのようにきつく締め付けてきて、僕もワンテンポ遅く絶頂を迎え津軽のナカに精液を注いだ。
「すぅ…すぅ…」
津軽は達した後、元々眠たかったのと疲れたのとで、すぐに寝てしまった。
僕は津軽の寝顔に満足して、後孔から自身を抜いて代わりに指を入れて中から掻き出し処理をして、手をティッシュで拭いてあげて着物を綺麗に着せてあげた。
穏やかな顔をして寝ている津軽の横に起こさないように静かに寝転ぶ。
僕の可愛い可愛い恋人。こんなにエロくて可愛い子は、マスターのものでもみんなのものでもない。僕だけのものなんだから!
津軽の白い胸に咲いた紅い華が、その証拠なんだからね!
(その前に、津軽の寝返りをどうにかしなきゃ…津軽が寝る度に襲っちゃうよ…)

END

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1000hit企画にくれーぷ様にリクエストし、書いて頂いたサイ津でございます!
キスしながらヤるのって凄く萌えます!
くれーぷ様は私のツボを毎回的確に突いてきます!
くれーぷ様、ありがとうございます!
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