ここは、どこだろう?
どこからか唄が聴こえてくる。
行かなきゃいけない
呼ばれているんだ。
眩しい太陽、陽気な道のり
楽しい
ワクワクする
足元で犬がワンワン吠えているけれど、そんな声すらも気持ちがいい。
君も一緒に行きたいの?
うん、行こうよ行こう。
全てを捨てて、思うがままに
ほら、太陽がすぐ近く。
手を伸ばせば届くかな?
さぁ行こう。
あと一歩踏み出せばいい。
ほら…
(まただ。また、この夢だ。
いつから見始めていたのか。
これは、愚者の見せる夢
この先は崖。
そんな事、陽気な愚者は気にしない。
右は安全。
だけど、左へ進む。崖っぷちの左へ
本当の自分を取り戻す為に。
だけど、愚者になりきれない俺は、崖から飛び降りた瞬間、目が覚め現実へと戻される。
飛ぶ事が出来れば、新しいスタートがきれるのに。
今度は、どうなんだろう…)
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