◇2

ここは、どこだろう?

どこからか唄が聴こえてくる。
行かなきゃいけない

呼ばれているんだ。

眩しい太陽、陽気な道のり

楽しい
ワクワクする

足元で犬がワンワン吠えているけれど、そんな声すらも気持ちがいい。

君も一緒に行きたいの?
うん、行こうよ行こう。

全てを捨てて、思うがままに

ほら、太陽がすぐ近く。
手を伸ばせば届くかな?

さぁ行こう。
あと一歩踏み出せばいい。

ほら…

(まただ。また、この夢だ。
いつから見始めていたのか。

これは、愚者の見せる夢

この先は崖。
そんな事、陽気な愚者は気にしない。

右は安全。
だけど、左へ進む。崖っぷちの左へ

本当の自分を取り戻す為に。

だけど、愚者になりきれない俺は、崖から飛び降りた瞬間、目が覚め現実へと戻される。

飛ぶ事が出来れば、新しいスタートがきれるのに。

今度は、どうなんだろう…)

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