◇3
次の日は、彼は雑誌の撮影…
俺達は個別の撮影にインタビュー。
俺はすでに撮り終えているから、集合の時に来ればいい。だからユックリできる。
だけど、どうしても気になって仕方ない。だから、早いけどそのまま撮影所に向かった。
彼に会うために…
駐車場に車を停めた。その時、見知った車が入ってきた。
護…、でも、なんで?
同じ撮影。彼とペアでの撮影。この時間に来るのはけしておかしくはない…
でも…
『なんで、一緒なんだ?』
助手席には、俺の恋人…
昨日、突然やってきて、突然帰っていって…。電話にも出ず、俺を一晩中心配させた彼。
しばらく、車から出られず…、2人が仲良く出て行くのを見ていた。
どれくらい経ったんだろう?頭の中は2人の事ばかり。
とりあえず…
こんな所で考えていても仕方ない。車を降り、楽屋へ向かう。その間も、考えるのは彼の事。
ガチャッ
扉を開けると、そこには彼だけがいた。コッチを向いて、俺の姿に気付くとひどく驚く。
『しゅう…』