◇14
食べ終わって、食器を片付けて…
リビングに戻ると、雛くんはボーッとテレビを見ていた。
そうだ!
雛くんの事聞かなきゃ。
『雛くん!!』
『…んぅ…?』
『雛くんのお父さんやお母さんは…?心配してないの?だいたいなんであんな所で寝てたの?』
そう一気に聞くと、雛くんは最初、キョトンとしてたけど、意味が分かったのか…寂しそうに俯いてしまった。
あれ?
俺…;マズイ事聞いちゃったのかな…( ̄ω ̄;)
でも、家族が心配してるかもしれないし…
ていうか、もしかして…
家出
Σ(´Д`;)
中々、答えようとしない雛くん…。
うん…
困ったな…
そう思いながら、雛くんが答えてくれるのを辛抱強く待った。
そしたら、ようやく雛くんが口を開く。
『かぞくわぁ…いないの…』
えっ( ̄□ ̄;)
やっぱり、俺、マズイ事聞いちゃったみたぃ…
『あっ、ゴメンね;…聞いちゃダメだったかな…
( ̄ω ̄;)』
そう言ってちょっと焦ってると
フルフル…首を振って大丈夫と言う雛くん。
『じこで…ぱぱもままもしんじゃったから…ぼくは、こんなだから…』
そう言って、猫ミミを触る。
『いっつも、ぱぱやままがきをつけてくれてたから…(´・ω・`)』
『それ…本物だよね?』
コクンって頷く。
『ぼく…にんげんじゃない…の。かあちゃんがじんねこで…ぼくはハーフっていうんだって…。ままはちゃんとミミとか…かくしたりできてたけど…オぼく…やりかたわかんない…』
って、雛くんは自分の事を告白してくれた。
『あれ?じゃぁ、隠せるようにはなるかもしれないの?』
『…?わかんない…ままはおおきくなったらっていってた…。』
でも…
よくわかんないもん…
って、なんか瞳が涙目…
しかも上目遣い…
ヤバイ…それ犯罪です!!