◇12
 
――…

ソファーのうえにおろされた。

 
 
『ちょっと、まっててね。』


 
そういって、そのひとはまたでていこうとするから、

またおいていかれる!!
 


あせって、そのひとのふくをつかんでオイラもついてく。

 

ふしぎそうな…こまったようなかおをしたそのひとは
 


『雛くん…あっちで待っててくれる?』


そういった。


 
ひなくん…、
ぼくのなまえ

………
 
あっ!こぉくんだ!!


さっきまで、なまえをわすれてた…;

 

そんなことをかんがえてたら、


 
こぉくんはちょっとこまったようにしていて…
 


なにかをかんがえこんで、
さっきとりにいったにもつのなかからプリンをとりだしぼくにわたしてきた。
 


『ねっ、雛くん。一人にしてゴメンね。もう黙ってどこにも行かないから。大丈夫だよ。』
 


そういった。


――…こぉくんはすごいなぁ。



なにもせつめいできないぼくのことをわかってくれてる。



ぼく、こまらせてばっかなのに…


 
『ねっ、だからあっちの部屋でコレ食べて少しだけ待っててね。』


 
そういわれて、こぉくんとプリンをこうごにみて。
 


これいじょう、こぉくんをこまらせちゃダメっておもうから、うなずいた。
 

 
――さっきのへやのテーブルにぺたんとすわり、
プリンをさらにあけてもらって、テレビもつけてもらって。


 
こぉくんは、またもどっていった。

 

『………』


 
プリン…


 
おいしそうだなぁ…



たべたいなぁ…


 

でも、こぉくんもきになる。
 
 

いっしょにたべたいな…


 
そんなことをボーッてかんがえてたら、

こぉくんがもどってきた。
 
 
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