◇1
あーー、飲み過ぎたよ;
今日は、昔からの友達と久しぶりに飲んで騒いだ。
最近、俺の仕事が忙しくて、ようやく少しヒマが出来たと聞き付けた羽柴ちゃん幹事で。
4人で会うのは久しぶり
そのせいか、少しハメを外しすぎた俺。
すっかりいい気分になりながら、少し酔いをさましたくて、一つ前の駅で降りて家まで歩く事にした。
榮倉洸(えいくら こう) 24歳
大きな仕事も任せて貰えるようになって、仕事は楽しいけど、少し疲れ気味。
たまには、仲間と楽しくやらなきゃね!
ふぅ………。
そんな事を思いながら、歩いてる俺。
気まぐれで一つ前の駅で降りたこの行動がなければ、あの子との出会いはなかったのかもしれなぃ…
これは偶然?
それとも必然?
―――――――――――
――――――
――…ん?
なんだ??
あれ……
……人?
倒れてる!!
酔った思考回路…中々、考えが纏まらず。
しばらく、ジッと凝視して…ハッキリ人だと認識してから『大変だ!?』
と、急いで駆け寄った。
『大丈夫ですか?!』
―あれ….、子供……?
そう思って、よくその顔を覗き込むと…
『かっ…かわ//』
ていうか…猫ミミ//
猫ミミだ!!
ちょっと、垂れたミミ…
(//▽//)
うはぁ///
かぁわいいなぁ(//▽//)
あきらかにおかしなこの状況。
酔っ払いには、通じませんでした。
ハッ!!
『だ、大丈夫!?』
ケガとかしてないかな?
とか思ってそっと揺すってみる…
ケガは…なさそう…。
病気とか…
そう思いながら、しばらく声をかけていると
?『ん…ぅ…』
あっ!
『大丈夫?どっか痛い?』
?『………』
あれ?
また、静かになった…
『ねぇねぇ…』
?『…うるちゃ…ねむ…の…』
はぁぁ??
眠い…
て!
もしかして、寝てただけ?
いやいや、こんなとこで、しかもこんな恰好で、無防備にこんな可愛い子が…
よく無事だったな…;
そんな事を思いながら…
しょうがないなぁ…
『よぃしょっと!』
彼を抱き抱えた。
『軽っ( ̄□ ̄;)!!』
酔っ払いでも簡単に持ち上げられる位軽くてビックリした。
深く考えず、そのままお持ち帰りさせて頂きました( ̄ー ̄)