「はい、第一回NEXT&まほらま腹割って話そうぜ大会始まり始まり―」
「ドンドンパフパフ!」
「春樹、乗らなくていい。先輩、帰っていいッスか」
「俺も課題の採点しなきゃいけねぇんだよ、馬鹿かお前ら」
「今帰ったら即効お仕置きコースで攻める」
「はいはい!磯山先生きりきり始めようか!」
「……牧野、おまえ苦労してるんだなぁ」

 そんなこんなで

「で、何話すんだ?」
「ナニだろ痛ェ!」
「志岐先輩自重してください。そう思うよなー春樹ー」
「え?何がですか?」
「……天然って怖いわー」
「今更だけどいそやんって、春樹と暮らしてるの学校的にOKなの?家庭の事情だから?」
「了承は貰ってんぞ。当たり前だろ」
「いそやんって不良教師っぽいのに結構ちゃんとしてるよなー。テストの答案返った時いそやんの採点ってすぐわかるし。なんか解説ついて返ってくんの、ちょう分かりやすい」
「それ以前に志岐先輩ってちゃんとテスト受けてんスね……」
「オレ受験生だぞ」
「志岐は俺に対し不良って言う前に自分が不良の自覚しろ」
「喧嘩好きで嫌いな授業は微妙にさぼるけど、やっぱ将来設計大事だろ。その辺の馬鹿な不良と比べんな」
「胸張って言ってるけど、正直そんなかっこよくないっすよ先輩」
「志岐センパイって面白いっすね!」
「泣きそうになった」
「そもそもうちの学校ホモは多いけど不良ってそんないねぇよな」
「あ、そういえば」
「そりゃあオレが入学して即効全部シメたからな」
「……」
「……」
「志岐センパイって強いんですねー」
「おーよ。5人ぐらいなら束で来ても平気だな!10人だったら逃げるけど」
「(経験あるんだろうなぁ、10人)」
「(その10人も個別撃破していくんだろうなー…)」
「体鍛えてるんですか?」
「いや喧嘩で鍛えた。実施って大事だよなぁ。やっぱ経験って大事だぞ羽月」
「頑張ります」
「せんでいい」
「教えんでいい」
「可愛い可愛い後輩を気にかけるのは普通だろー」
「うるせぇ。ニヤニヤすんなクソガキ」
「(……面白くない)」
「はいはい。ったく、じゃあこの辺でお開きするかー」
「うわぁ!ちょ、先輩っ」
「やきもち可愛かった、家帰って甘やかしてほしい?」
「……ばぁか」

「くそあのボケ不良。あいつだけ課題増やす」
「秋人先生?」
「……ったく、あー…帰るぞ春樹」
「うん!」



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