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さっきまで受付の女と楽しそうに話していたさわやかそうな男にメディカルチェックだと言われ指定された場所へと向かう

階段でなくエレベーターというもので、ボタンを押すとその押し
フロアまで勝手に動く機械だ。どうやらここで働けばお金も稼げ寝床も与えられるらしく待遇もまあまあ良いらしい。
あそこにしろここにしろ、何も変わらない。
一つ変わったのは人を守ることになっただけだ。


説明された通りの部屋の中へ入ると腕輪をつけるときにこちらを見下ろしてみていたであろう奴と眼鏡をかけた、変わった服装の男がいた

「ふむ・・予想よりも726秒も早い」

眼鏡をかけた男はそう言うと何かの機械に繋がれキーボードに指を忙しそうに動かしつつも「よく来たね、新型君」と微笑んだ

ペイラー榊というらしい男はアラガミ技術統括責任者らというものしい。
ここにいるやつらは着ている服がしっかり形となっている。
生活には困ってなさそうだ。

学があまりない俺にはよく理解できない単語が並ぶ
言葉だがこの支部では結構上にいる人物ということだけは理解できた。


「私は ヨハネス・フォン・シックザール。この極東支部の支部長を勤めている」

それでこいつがここで一番上に立つ奴という訳だ。

こいつはあいつだ。
この腕輪をつけるときに上から見下ろしていた男だ。
どう頑張ってもこの人間は好きになれなさそうだ。
まるで俺とは違う生き物のような空気を纏っている。
まあ、それはここにいるやつらは全員に言えることでもあるが

それからこれからの仕事内容とその目的、エイジス計画について簡単に説明が終わると、もう用はないとでも言うように支部長は去っていった。
ペイラーにベッドに横になれと言われ、これが例のメディカルチェックらしい
ゴットイーターは体の中に入っている因子を定期的にチェックしないといけないらしく面倒だ。

何故か自然と眠気が襲って瞼が閉じそうになるのを我慢する
するとペイラーは「眠っていいよ」と微笑えんだ。
続けて次起きるのは10800秒後だと言うが今の時間さえわからないのでそれが本当なのかは確認しようがない

「戦士のつかの間の休息というやつだね」

目を細めペイラーは笑うと「ゆっくりおやすみ」と言う
すると更に眠気が襲ってきたのでゆっくりと瞼を閉じる

人前で寝るなんてそれほど無防備なことはない。
しかし、この眠気には耐えられそうになく、殺気も感じられない。

こいつならきっと大丈夫だろうと不思議な安心感につつまれながら暗い闇の中へと落ちていった。





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