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コンゴウがダウンから回復し立ち上がったので一歩後ろに下がる
するといきなり眩しく光った
反射的に腕で目を隠す、この光はスタングレネードか?

「・・何やってるんだ」

その声と同時にコンゴウの叫び声
どうやらスタングレネードを放ったのはソーマだったようでソーマはコンゴウを補食している

「・・どーも」

俺もスタングレネードがきいてるうちに補食し攻撃をソーマと共に開始する
コンゴウが立ち上がると俺は銃形態に神機を変えソーマにとリンクバースト

傷が痛む、体が重くはっきり言って神機で攻撃するのはもうかなりきつい

意識が、朦朧としてきたかもしれない


「はぁっ・・!」

ソーマがチャージクラッシュをしコンゴウが倒れた
倒れかたから見てダウンではなく死んだようで
俺が結構弱らせてたのもあるかもしれないがこんなにもあっさりと、
いや、俺がまだまだなのか

「お前つえー・・」

無意識に出た言葉にソーマが振り向くが眉間にシワをよせ「あまり動くな」と傷の心配をするだけだった

「いや、俺より、よ・・」

人間のいる方を指を指しソーマはそちらの方向を見る
ソーマはなにも言わず眉間にシワを寄せたままその方向を見ておりどうやら来るときには気づかなかったらしい

「俺が見つけたときにはもう手遅れでよー、ははは」

何故か少し泣きそうな自分に驚きながらそれをどうかするために少し笑う
人を殺しても大丈夫だった自分がなに泣きそうになってんだか

「・・任務はまだ終わってない」

ソーマは俺の頭にポンと手を置いたあとそれだけ言うと人間の元に向かった
確かにそうだ、まだ任務は終わっていないのに自分は何考えてやがる

人に頭触られたなんて初めてだなとくすぐったい気持ちに変に思いながら俺もソーマについて行く

ソーマは血まみれのそれをチラッと見ただけで少し後ろにいた俺に視線を向けた

「アナグラに報告したか」
「いや、そんな余裕なかった」
「・・こうゆうのはアナグラに報告すれば担当の班が回収に来る」

するとソーマは端末機を取りだし電話をかけた
きっと相手はアナグラだろう

「第一部隊ソーマだ、任務地にてアラガミによる死亡者を発見した」

それだけ言うと電話を切り俺をチラリと見た

「・・お前自覚はないかもしれないが背中の傷がすごいぞ」

「んなこと言うと痛みが増すだろーが」

せっかく意識しないようにしていたのに
先程よりもジンジンと痛む背中
戦闘中、痛みに意識してないだけで元からこんな痛かったのかもしれない

「座っとけ」
「こんな任務地でか?」
「コンゴウとザイゴード以外のアラガミは確認されてないから、・・大丈夫だ」
「本当かよ、それ」

乾いた音のない笑いをしながらお言葉に甘え痛みを逃すように息をつきながら地面に座る

隣に突っ立ていたソーマはまた再び端末機を取りだしどこかへと電話をかけ始めた

「こちらソーマ、そっち討伐終わりそうか」

その言葉の内容から相手はサクヤかコウタみたいだ

「ああ、そうか。トウが負傷した、あまりかかるようなら先に帰投する」

それだけいって通話を切り端末機をポケットにしまうソーマ

「んなこと言わなくてもいいじゃねーかよ」
「・・ばかか」
「どーせ、俺は役立たずですよ」
「・・んなこと誰も言ってないだろうが」

はあ、ほんと情けねえ







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