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「俺は行く!じゃあな!」

慌ただしくリンドウは去り俺たちも急いで討伐任務を開始する
今日はこんなことばっかりだなとこんなことで大丈夫なのか少し心配になる
今日の討伐対象はコンゴウとザイゴード
ザイゴードの数が結構多く乱戦は逃れたいためみんなバラバラになり索敵を行っていた



「・・?」

暫く索敵を続けるとコンゴウを見つけた
それはいい、どうやらコンゴウはお食事中のようだがそのお食事対象が俺の気のせいだといいがまずい気がする
まず影に隠れコンゴウを見るがコンゴウの口元と手は赤く濡れている
そこお食事対象はピンク色の肉まで見え骨だって見えてる
やはりお食事対象はアラガミではない、どうみてもそれは

俺たちと同じ人間だ


しかしどうすればいい?
まず生死関係なく人間の救出を最優先だが俺一人では荷が重い
だとして仲間を呼ぶのもザイゴードと戦闘中で来られたらザイゴードを連れられて来るのはまた面倒なことになる

「・・うぜー」

考えてる場合ではない
さっさとあの場をどうにかしなければ
とにかくコンゴウをこっちに注目させあいつを喰うのを止めさせるしかねえ

神機を銃身にし、弾が雷属性であることを確認し砲口を焦点に合わせる
そして連射

早い連射が特徴なアサルトの攻撃にコンゴウはこちらに向かってくる前に一瞬ひるんだ
その瞬間に俺は神機を剣に変えそいつの元に力の限り走る

コンゴウの元にいる人間の様子をチラリと見るがひどいもんだ
もう生きているか死んでいるかの問題ではなくどれだけ人間の姿かの問題だった
死体に見慣れている俺でもここまでの血濡れはさすがに来るものがある

とにかくこの場からコンゴウを離れさせようとこちらに意識を向けたコンゴウをおびき寄せながら少しずつこの場から離れる

もう死体になってしまったのならどうするこどできない
先にするのはコンゴウの討伐だ

人間との距離を結構とったところでコンゴウの隙を見て捕食
体の奥から沸き上がる力に迅速に終わらせることを考えながら神機を持つ手を強める
俺の判断があっているのかは分からない
しかし俺はこうしなければいけないと判断したのだ

顔につくコンゴウの返り血を無視しとにかく顔面を攻撃する
少しずつ顔面が傷ついてきている、結合崩壊まであと少しだ
コンゴウが胸を張るような動作をした
この次は風を結集させた弾みたな攻撃が来る
次の攻撃がわかっていれば避けるだけだとコンゴウから離れる
しかしコンゴウからは離れているがその弾がギリギリ当たるだろうの場所に人間はいた
戦闘により少しずつ人間のとの距離に近づいていたのだ

「くそっ・・!」

これ以上損傷をうけちまえばもう人間の形なんてなくなってしまうじゃないんだろうか、
それだけは避けたいと急いでそいつのもとへ走る
自分に攻撃が当たってしまうなんて最早どうでもよくそいつに追い被さる
なんとか間に合ったと間近の血濡れの人間を複雑な気持ちで見ながらコンゴウからの攻撃がくるだろうと衝撃に耐えるため体に力をいれる

よく見ると大人より体が小さい、居住区から抜け出してきたのかここら辺にすんでいる子どもだろうか

「っ・・!」

背中に走る鋭い痛み
制服はやぶれ背中は血が流れてることだろう
背中の痛みを意識しないようにしながら人間から離れポケットから回復錠を適当にとりだし一気に飲む

よくよく考えたらバカみたいである
生きてる自分が死人を庇ったのだ

「っ・・ふー・・」

痛みを逃すように息をつき神機を握る
次の攻撃を仕掛けてくる前に動かなければ
背中がズキズキと痛むがそれは気のせいだ
痛くなんかねえだろ?

ボタボタと地面が血液で濡れているのが見えたがそれはもう無視だ
コンゴウへと走る
まずは顔面を破壊しろ
力を思いっきり込めコンゴウの顔面を切る

「ガアッ!」

顔面崩壊
怯んだ隙に捕食しようと捕食形態にするがコンゴウは捕食をしに走る
急いで神機を銃形態にしある程度方向を合わせとにかく撃ちまくる
あと一発で弾無しになるところでラッキーかコンゴウはダウンした
そしてそいつの元へ走り今度こそ捕食

ダウンしている間に尻尾を攻撃しまくり少しでも傷をつける
もう少しでいけるか・・?







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