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「お前はどんな覚悟をもって此処にきた」

そんな俺の言ったことは無視し、ガチャンと音をたち人が持つには大きすぎるその神機をソーマは片手で持ち上げその先を自分の首へと向けた

覚悟?
んなものはねーが自分への誓いはある

いや、
俺にとっての誓いは覚悟にもなっているのかもしれない


「んじゃ、おめえは覚悟ってのあるのかよ?」

少しニヤリと笑って言ってやればソーマは眉間にしわを寄せた
そんなことを聞いてきたお前の覚悟、気になるだろーが

「・・ッチ」

舌打ちをするとソーマは神機を下ろしまた地面を見つめながら小さな声で言った

「・・お前はあるのか」

どうやら覚悟が何かは教えてくれないらしいがいじけた感じでおもしろいと俺は内心笑いながら少し考えた後答える

「お前の覚悟ってのを教えたくれたなら俺も教えてやるよ」

するとソーマは俺の言った言葉をちゃんと聞いたのか聞いていないのか俺に背を向け再び神機を担ぐと前へ歩き出した

「・・時間だ、行くぞトウ。とにかく死にたくなければ俺にはなるべく関わらないことだ」

「意味わかんね」

なんで人を助けようとしたヤツの傍にいたら死ぬんだよ、ばっかじゃねーのか
格好つけてるつもりかよ

ソーマとはこれからも関わりたいと思うが人と関わり合うのが慣れていない俺はどうすればいいのかわからない
とりあえず自分には「うぜえ」以外の言葉を見つけるだけでも一苦労なのだ



エリックの死体は回収班に頼み俺たちは討伐へと向かう

討伐対象はコクーンメイデンとオウガテイル
コクーンメイデンはその場から動くことはできないがあるタイミングになるとその体から刺を出したり援護もするため注意が必要だ

接近戦を好む俺にとってはコクーンメイデンは苦手だった


討伐対象を見つけアサルトでオウガテイルを連射でダウンさせる
ソーマは俺がダウンさせたヤツを討伐した後オウガテイルを切りにかかった
俺は弾がなくなると同時にオウガテイルの援護をしているコクーンメイデンの討伐にかかる

コクーンメイデンの出す刺に注意しながらソーマの様子を見るとやはり強いと感じられる
反射神経もいいが何より力と体力がある
あとはそこで何をすればいいかという判断力だろうか

そんな、強いヤツの傍にいると死ぬだって?
意味がわからない

コクーンメイデンの刺が腕を掠りながらもなんとか避ける
掠ったといっても肉まで抉れ血が流れているが

逃げそうになったオウガテイルを銃で撃てばそれに気がついたソーマがそいつを倒す

ソーマとの実力の違いはやはり実践経験の差だろう
自分が足手まといになることは避けたい
もっと強くならなければ

ソーマはオウガテイルの討伐を終わるとコクーンメイデンの攻撃へとかかった
しかしあと一体だったのでそれもすぐ終わり討伐任務完了となった







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