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少し先にいる敵を俺はバレないよう壁に隠れ気配を消しながら見ていた

あいつは敵だ。
あらがう神という名の
どうしてこんな本能のままに動き生き物が神に例えられたかは俺には理解できなかった
自分が神を信じているかと聞かれればイエスとは答えられないがでも、奴を神だとは思えなかった
それともあらがう神というからこそあんな生き物なのだろうか。

そんなどうでもいい思考回路を止めアラガミをジっと見る。
こちらには気づいてないようでドシドシと重い音を立てながらゆっくりと歩いている。

「準備はいいか、いくぞ」

リンドウが一息置いて言った。
俺は頷き、それを見たリンドウはアラガミ、オウガテイルのもとへと走る。
自分もリンドウの後を走る、心臓は変に高鳴っている。

初任務だからといって助けてくれるという考えは自分が許さない。

ただ俺が今やるべきことは決まっており目の前にいる神に例えられたそいつを殺すことだ。
神を殺す以外のことについてなどに思考回路を巡らすなど余裕は決して許されない。



「トウ!バックラーの存在を忘れるな!避けられないと察知したなら防御しろ!」

血で染まったような、いくつもの肉を切り裂いてきたような刃をもつ大きい神機をうまく扱いながらリンドウは俺へと叫んだ。

「……ッチ!」

分かってはいてもうまく防御ができない。
これがシュミレーションと実戦の差だろうか

差があるとはわかってはいたがキツイ

来る……!と思った時バックラーを開こうとするが0.5秒くらいそれは遅くオウガテイルの尻尾は俺に見事に当たる。

一秒以下の単位の世界

1秒1秒の動きですべてが決まる、そんな気がした。

こんなしょっぱなから、ましてやゴッドイーターとしては倒せて当たり前のオウガテイルに苦戦するというのは俺にとっては恥であるわけで

スタングレネードを使いオウガテイルが混乱している間に俺は回復錠をかみ砕き体へと流し込みながら考える。

とりあえず興奮気味の心を落ち着かせようと考える。
任務中、あまり興奮していてはその時最適の行動ができない
ただ、興奮するままに動いていては最悪、死につながるわけで
思考を止めるな、考えろ考えろ
殺すことには慣れている


オウガテイルにやられた傷の痛みが和らぐのを感じ神機を銃形態へと変える。これは新型特有の物で旧型は神機の変形はできない。
前線で攻撃をしているリンドウに当たらないよう意識し連射射的が特徴のアサルトの弾をオウガテイルへと打ち込む
OPがもう少しでなくなるというところでオウガテイルは倒れこんだ。

倒したわけでなくただ単に倒れただけで少し気落ちしつつもオウガテイルのもとにステップしほぼリンドウと同時に神を喰うことに成功した。




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