DRRR!!&戯言シリーズ→普通の主人公(♀)の話 | ナノ
↑あとがき

<あとがき>


最後にふうりが『彼ら』とか『あそこ』とか語ってますが、『彼ら』は人類最悪とか戯言のキャラクターを思い浮かべてください。
『あそこ』はもちろん戯言の舞台となった京都です。

ふうりは別に戯言シリーズのキャラが嫌いというわけではないんですよ。
嫌いじゃないんですが、彼らと再会したり、彼らと共にいることで、過去の苦しかったり辛かったりした、思いだしたくもないことを思い返してしまったり。これ以上迷惑をかけたくないと思っていたり。ただ単純に、居心地が悪い。

人識もいーちゃんも、みんなふうりに優しくしてくれたけれども、彼らも彼らで何か抱えているものがある。真っ向から自分のことを受け入れてくれるはずもなかった。
それでも受け入れてくれる彼らに、どうしようもない自己犠牲な自分を受けれてくれる彼らを、ふうりは見ているのが苦しかったんでしょう。

臨也の場合、人識やいーちゃんと同じではないですからね。なんというか、何もかも受け入れる。人間のどんなものでさえも、受け入れる。真っ向から。

ふうり自身の言う、「自分がどうしようもない」や「自己犠牲」なんてことになった、
その最大の原因は、親どうしの喧嘩や、両親からのふうりへの虐待ですね。
第二の原因は、いーちゃんが友を一度壊したのを見たことです。
10歳から15歳にかけてはふうりの精神が一番不安定だったころです。
つまりそれは、いーちゃんが友を壊した時期にも一致しますし、
中学時代、出夢が人識との敵対関係を選んだ時期にも一致します。

その間、まだいーちゃんが出会ってすらもなかった、人類最強や人類最悪、小唄さんたちにも出会ってます。他の戯言キャラのほとんどとふうりは知り合いです。
こう思うと、ふうりは池袋に来る15歳まで、本当にとんでもない人生を歩んでいるんだなあと思います。
せめて、デュラのほうでは、少しでもふうりの負担が減るように願うばかりです。まあ実際、ふうりの重荷は減ったのですが……、これからどうなることやら。

狐さん曰くの戯言での「因果」というか「運命」に、上辺では愛されたふうりでしたが(←たくさんの戯言キャラと、いーちゃんが出会うより先に出会っていることから)、
その因果の所為もありふうりが壊れた(ふうりの人格がおかしくなった)ということは、本当は彼女は、戯言での因果には始めから見放されていたということなのでしょう。
けれども、人生というものは幸と不幸が同じくらいあるといいます。
ずっと不幸だったふうりの人生にもいつか、ほかの人(戯言やデュラのキャラクターは含まない。要するに何のステータスもなく、普通に平平凡凡と暮らす人)のような、あたりまえのことをしてあたりまえに暮らす幸せが現れるのでしょうか。
というよりも、現れてくれないと困ります(笑)。
これだけ苦労して、辛くて、苦しくて、悲しくて、寂しい思いをしたふうりに幸せが訪れないなんて、そんなことありえません。

ちなみに。作中に出てきた金色(こんじき)の少女とは。
わかる人にはわかります。
きっと私のリアルでの友人はわかるはず。
彼女とふうりの関係といいますと。
ふうりが池袋に越してきて、高校一年生になったその夏休みに、たまたま池袋を訪れていた彼女と出会ったんです。

……と、いうわけです!

▼ 2011/06/09
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