short | ナノ

あとがき
夢主に話かけた人物は、上から「しじま・宵風・虹一」です。
最後の、『……そこには誰もいない。――久しぶりに雪見さんのレモネード飲みたい………。』
この部分のダッシュ(――)には、

“ふ、と口元を緩めた。
嬉しいような寂しいような。そんな気持ちになった。
懐かしくて、今すぐ追いかければ、追いつくことができるような。
でも。そろそろ帰ろうかな。
それに、”

こんな感じの描写が実は隠されているんですが、まああえて書きませんでした。
なんとなく。書かない方が、いいんじゃないかなあ……と。
でもこのあとがきで、書いちゃいましたけどね(笑)。

そ・し・て。
自分としては、サイトでの名前にしているのと同じ名前のキャラを出すことはあまり好まないんですが。
はじめのくだりで、『――それでも僕らは歩いていかなければ――』ってのがありましたよね。
あれを『僕ら』じゃなくて、『わたしたち』にしてしまおうと思ったんですが、なんだか抵抗がありまして。
その上で話をどんどん書いていきますと、夢主(♂)がぽんぽんと動いていきまして。
なぜだかMissingの夢小説の方にも出てきてる、『霧生初灯(きりゅう・はつひ)(←デフォルト名)』というキャラ(男主)になってしまいました。
……おそらく、別人です。別人じゃないかもしれないですけどね。

名前を変えようかとも思ったんですけど、自分の中で違和感がありまして。
性格は初灯(デフォルト名)っぽいのに、名前を変えちゃうの?って。

それから。

Missingの方を読んでくださっている方は、お分かりになると思うんですが、この隠の王の夢小説の初灯(デフォルト名)は、敬語を使ってません。
……というより、使わないようになりました。

ここらへんは……壬晴や宵風、帷先生や雷鳴、虹一たちと関わっていくにつれて、彼なりの心境の変化のようなものがあったんでしょうね。


以下は最終巻を迎えた上での「隠の王」についての長々しい感想なので、読み飛ばしてくださって結構です。



個人的に、大好きな作品が終わってしまうのは嫌です。
特に最終巻は、『読みたいけど読みたくない』という思いがほとんどです。
しかし、この作品は、かなり違いました。
その結末を、すんなりと受け入れられて。
むしろ、『最終巻を読みたい』と思いました。

これが、壬晴と宵風たちの物語なんだ、と。

なぜかとても穏やかな気持ちでいたような気がします。

彼らの人生は――もう『これから』がこの世界からなくなってしまった人もいるけれど――まだ、続いていきます。
だけれどなぜか、作品が終わってしまうと、悲しい。
なんら悲しいことはないはずなのに、そう思ってしまう。

なんででしょうね。


……とまあ、中二的な話になっているようなないような;;
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!

▼ 2011/05/28(2012/12/27move)
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