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100字〜150字夢小説拍手!
『超短文夢小説に挑戦!』


※ ↑のその名の通りです。基準は100字〜150字程度。お話は順次不定期に追加予定です。
※ 文字数に縛りがある中で、どれだけ的確に描写できるかorどれだけわかりやすく心情が書けるかを意識して書いてみた、一種の修行のようなものです。
※ 拍手お礼夢小説なので、極力夢主の名前は出さないようにしますが、文脈上どうしても出てしまう場合がありますのでご注意ください。
※ 連載やSSS等にアップ済の夢主については、タイトル横に設定ページへのリンクを繋げております。また、夢主は男性の場合は『男主』、女性の場合は『女主』と表記しております。加えて、BLDの場合はタイトルの前に『*』をつけています。
※ ごく稀にパロディや連載作品のネタバレを含んでおります。
お題はOTOGIUNION(PC)さまからお借りしています。
※ 表記は『タイトル/誰から→誰へ(ジャンル)』となります。
※ 前書きが長く申し訳ございませんでした……。上記の内容を踏まえまして、大丈夫という方はこのままお読みください!
※ 新しいものはこの色です。


ひとりだけのワンダー/女主→菅原(冷たい校舎-1)
※読み進めていくうちに原作のネタバレがありますので、ご注意なさってください!
朝学校へ行く。普段通りのこと。一面の銀世界を傘を差して歩く。踏む度に雪がしく、しくと音を立てた。ちりん、とベルの音が鳴った気がして振り返れば、二つの見知った顔。自転車を漕ぐ菅原とその後ろに乗った梨香。ちくり。痛んだ心には気づかなかった振りをして、彼らに笑顔を振りまいた。(2014/04/21)

十字架はゆるさない/女主→菅原(冷たい校舎-2)
「独りで抱え込むんじゃねえ」。そう言ってくれる声が、わたしだけのものじゃないことを知っていた。「うん」。張り付けた笑みで返すのも、もう何度目のことだろう。けれど彼は顔を顰めた。「俺がなんでわざわざこういうこと言ってんのかわかるか?」。だめだ。わかってしまったら、わたしたちは、(2014/04/21)

優しいだけの愛ならば撃ち落として/女主→菅原(冷たい校舎-3)
想いが通じることはずっと望んでいたけれど、いざそれが本当のものになると気持ちがふわふわして、ずっと触れていないと不安になる。雪の降る暗い校舎の中で、いつ消えるかわからない時を待つ。またきっと、外の世界で会えるよね。ねえ、菅原。わたし二度とあなたを離したくないよ。(2014/04/21)

あの子が壊した世界もあるよ/女主→菅原(冷たい校舎-4)
5時53分。上階への階段が開かれた。逼迫した冷たい空気に背中を押されるようにして駆ける。激しい使命感と焦燥感に駆られて一番初めの教室の扉を開ける。「――え?」そこには、そこには二人目の。二人目、の?「うそ」嘘でしょう? そんなわけ、ない。どうしてなの、菅原。(2014/04/21)

ワールズエンド・ティーパーティー/女主→菅原(冷たい校舎-last)
彼はきっと、榊とわたしの願いが深月のそれに作用して生まれた存在だったのだろう。現実世界に戻って姿を消した榊に、不思議と寂しいという感情は湧かない。そのうち、ひょっこりと顔を出すに違いないから。ずっと待ってる。でも、もし待ちきれなくなったときはごめんね。会いにいくよ。(2014/04/21)

それぞれの光を呼ぶ為に/女主→ユーリ&フレン(TOV)
金髪の騎士は法を選び、黒髪の剣士は罰を選んだ。どちらが正しくて、悪いのかという事柄は人により異なる。自分はどちらも正しいと思う。けれど法があるのなら、やはりそれが正義に違いないし従わなければならない。真の正義とは、それを貫いた後その地の正義に潔く従えるか否かということではないだろうか。(2014/03/25)

花を患って君は巡る/男主→千鶴(hkok)
浅葱色の羽織を纏い、刀を振るう。世間から見放されようとも、決して信念を曲げない俺を周囲は平生から羅刹と呼んだ。君が誰かと幸せになれるその日まで、俺は戦い続ける。頼まれてもいないし、独りよがりなことだけれど。何度世界が巡っても、俺は君を、(2014/03/25)

愛だけが視えない/人識→女主(戯言)
好きだから恋をした。好きだから手を繋いだ。好きだからキスをした。好きだから体を繋げた。冷たい金属の檻の中、鈍色の鎖に絡め取られた彼女は啼泣した。俺が近付くと彼女は細すぎる手を伸ばし、頬の刺青をたどたどしくなぞった。名前を呼んでくれるはずの彼女の声は、もうとっくに掠れてしまっていた。(2014/03/25)

その想いを砕く願いは在るか/マティア&マナガ(ポリ黒)
ぼんやりと光るテーブルライトに照らされて、ノートにペンを走らせる。彼女たちが生きている証を。今書かないと、きっと後悔するだろうから。部屋の扉を開けて、夕食に誘う声二つ。私は笑顔で頷いて、日記の最後に言葉を付け足した。――私の親愛なる黒に捧ぐ。(2014/02/26)

酷く沈んだピアノ独奏/女主→黄瀬(黒バス)
人魚姫になりたかった少女のお話。自分一人では想い人にまっすぐに接することができなかった少女は、禁断の薬を欲した。決して良い結末にならないことはわかっていた。それでも、高いところにいる彼に、少しでも手を伸ばしたかった。そんなお話。(2014/03/29)

箱と円/エルバ→女主(レンズと悪魔)
街路を歩いていても、彼女の美しい金髪はよく他人の目を惹いた。それはエルバも例外ではない。どうやら今彼女は自分の魔人を連れていないようだ。おや、と気づくと同時に隣のルナがその名前を読んだ。振り返る瞬間も、金色の髪が日光に反射して眩しい。エルバたちの姿を視界に収め、彼女はにっこりと笑った。(2014/02/12)

回転を穿つ/all(キノ)
あるところに一人の旅人がいました。彼女は真新しいミニを走らせながら、移りゆく景色を視界に収めていきます。まず道中、モトラドに乗った旅人に出会いました。さらには旅人の青年と少女、そして犬に出会いました。彼女は出会いのある旅はいいものだなあと感慨深げに呟き、再びミニを走らせ始めました。(2014/02/26)

相対の解体と自己再生/男主→ラジエル(ダン書)
ぼくはね、きみを守りたかっただけなんだ。それなのにどうしてこの部屋は真っ赤なんだろう。どうしてぼくの腕は真っ赤なんだろう。ねえラジエル。……何も応えてくれないなら、いつもみたいに笑ってよ、ばっかみたい、ってさ、ほら。(2014/02/10)
 
星の回転と爪の痕/男主→加賀(kan-colle)
愛していると囁けば、何かが解決するとでも思っていたのかもしれない。執務室の椅子に腰を下ろし、隣を見上げた。誰もいないぽっかりと空いたその場所に力なく笑う。なあ、加賀。お前が少しでも、俺のことを愛してくれていたのなら嬉しいよ。(2014/02/25)

誰かの世界にあなたはいる?/女主→夏雲(田辺聖子語訳:とりかえばや物語)
夏雲さま。私は以前より、ずっと夏雲さまをお慕い申し上げておりました。けれども冬日さまをお選びになったそうですね。私は、あなたの最も愛する女になりたかった。その願いはきっと、もう叶うことはないのでしょう。(2014/02/13)

愛が打ち砕かれて、散る。/男主→?(鬼灯)
「節分の元ネタ、蓬莱さんです」。人間の女に恋をするだなんて節操がない? 何を言うんだ君は。俺は本気だったんだから。まあ打ち出の小づちとか取られちゃったし? 鬼の生き恥だとか言われるけど? でもさあ、「ちょっと私の前でどんよりオーラ生み出さないでくれます?」(2014/02/12)

新しい朝は苦しいの/女主→ハル&フラン(ダン書)
焚書官一名、拘束衣一名、ロリ一名という奇妙なパーティーの旅は続く。世界の叡智を内に秘めた禁書の導く方へ彷徨い歩く。「ずっと、さんにんでたびしようね」と、幼い少女が拙い言葉を紡いだ。二人は微笑んで頷いた。三人の旅はこれからも続く。(2014/02/10)

*その手で散らして/男主→シュウ(DL)
殺してくれ。その懇願はひどく耽美な甘言だった。動揺する俺の姿を眺めて、こいつは満足そうに紺碧の双眸を細めた。こちらが断りきれないことを理解して頼んだ上に、こんな表情をしてみせるのだ。相当性質が悪い。惚れた弱みってヤツは、意外と厄介らしかった。(2014/02/08)

林檎は巡る/男主→雪風(kan-colle)
彼女は死を呼ぶ艦艇と言われることがある。それはあまりにも幸運すぎたことによる、周囲からの嫌味だ。「雪風は沈みません!」。それでも笑顔を絶やさない姿を目にして、掛けるべき言葉を失う指揮官を、どうか許してほしい。(2014/02/08)

ふたり、同じ世界だったなら/政宗→女主(bsr)
謝罪の言葉は欲しくない。口を開きかけた彼女にそう告げると、その美しい黄昏色の少女は、困ったように眉を下げ、うん、と頷いた。彼女もこの世界で、自分と同じように生まれていたなら。結ばれることができていたのだろうか。(2014/02/08)

乙女の祈りと可能性/女主→狡噛(PP)
灯りのスイッチを入れた。火の気のない無機質な部屋を白い光が支配する。家具も書類もそのままに、部屋の主だけがぽっかりと抜け落ちている。僅かに残る煙草の香りだけが、あの人がここで過ごしていた確かなしるしだった。(2014/02/12)

ブルーループトワイライト/男主→女主(kgpr)
髪の色、瞳の色、少し陽の光に透かしてみれば、彼女と全く同じ色。右耳のピアス。これも彼女の左耳のそれと、同じ色。延々と繰り返しているのは、この世界だけの話ではなかったのかもしれない。本当は、俺の知らないところでずっと。(2014/02/08)

絡まり切った運命の糸/男主→トモヨ(薔薇マリ)
真夜中の王立中央文書館。真っ暗な闇の中、ランタンに照らされて浮かび上がる空間がひとつ。彼女は本棚に並ぶ書物を吟味しているようだった。名前を呼ぶと振り返り、その童顔を綻ばせる。俺の心に刺さった甘い棘は、いまだ抜けない。(2014/02/08)

失落の女王/女主→ヤマト&白夜(ジーンメタリカ)
はんぶん機巧なの。藍色の髪の少女は静かに告げた。驚く白銀の二人とは裏腹に、夜の帳は降りたまま。無常にもどこまでも沈黙を破ろうとしない。凪いだ空間で、しかし音のない生温い風が三者の肌を撫でていった。(2014/02/08)

あなたへとして。/ライナ→男女主&フェリス(伝勇伝)
独りになんてさせない、と言ってくれた声があった。どうしようもない化け物を、待っていてくれる声があった。生きていていいのかと訪ねると、彼らは馬鹿だなあと優しく笑んだ。「ライナがいないと、寂しいだろ」。遠い昔に涸れたはずの涙は、ひどく懐かしい味がした。(2014/02/08)

光って、堕ちる静けさ/all(free)
きらきらと波打ち際が煌めく。潮のにおいが鼻をくすぐる。さざ波の音に重なるように海鳥たちがファンファーレを奏でる。心の底から水を愛し、そして海を愛する少女は、今日も昔馴染みの青い景色に向かってシャッターを切った。(2014/02/12)

雲を払う吐息/男主→加賀(kan-colle)
※例の大雪ニュースのパロなので、苦手ではない方のみどうぞ!
「好きな人といる時の雪って、特別な気分に浸れて俺は好ブフォオッ」「何?! 何だよ加賀! いきなり雪玉投げてくるなんて!」「やりました」「そこドヤるとこ?!(あれなんかデジャヴ)まあ可愛いからいいけdゴフッ?!」「提督? 知らない子ですね」「えっ、赤城、お前まで?!」(2014/02/12)

辻褄合わせの祈りは放たれた/イザナ→女主(赤髪の白雪姫)
装飾品を身につけなくても、少女は美しかった。殿下、と呼ぶ澄んだメゾソプラノが心地よい。青い瞳はまるで空のように透き通り、黄昏色の髪は艶やかで見目麗しい。ころころと変わる表情は、それでいて品を失わず、気高い。頬にそっと手を添えてみる。途端に慌てる彼女が愛おしかった。ああ、なんだ。私はとっくに彼女に惚れていたのか。(2014/02/12)

流れ星の因果律/all(シャンク!!)
月光館も呪いも消えた。辺境のどこか。ただそこにあるのは、延々と続く平原と三人と一匹と髭だった。「これからどうするの?」「うーん、どうするかなあ」「どむーんある所が行きたいの!」「行きたいところがあるらしいのう」「だそうだよ」一人の魔女が百年かけた願い事。それは果てない旅が続くこと。(2014/02/26)

朝の祈りが降ってくる/男主→加賀(kan-colle)
唇に柔らかいものが重なる感覚がした。目を開けると、珍しく顔を朱に染めた秘書艦の姿が。普段はサボりダメ絶対と般若の形相で追いかけてくるのに、なんだ、朝は素直だな。にやにやしていると、体に強い衝撃が走る。目が覚めた。床に転がる自分。……うん。わかってた。(2014/02/08)
 
もう廻れない木馬のよう/女主→ハレルヤ(ガンダム00)
わたしのせいだね。どうしてどんなこともうまくいってくれないんだろうね。そうだね。きっと、君に出会わなければよかったんだね。ひとりのままいればよかったんだね。ハレルヤ、さよならしようか。あはは、そんな顔しないでよ。大丈夫、もう君に迷惑はかけないからさ。(2014/02/08)

*つながるワンダー/男主→日生(死神と少女)
オープンキッチンに立ってアールグレイをカップに注ぐ。ふと視線を上げれば、ソファの上でふわふわと揺れる琥珀色を眺めた。桜の舞う季節に彼と出会った日のことを思い出して、口元を緩める。穏やかな日々が、ずっと続けばいいのに。(2014/02/24)

煌めく明日が怖いから/女主→影山&黒尾(HQ!!)
藍色の空に彼の姿はとても映えた。部活からの帰り道、重いスクール鞄を肩にかけたまま、トスを上げる練習をしているのか、掌を天に向けて跳ねる。その真剣な面持ちを眺めて頼もしい気持ちになる傍ら、脳裏でちらちらと黒猫が尻尾を揺らしていた。(2014/02/10)

救えないものが交じり混んでいる/男主→夕顔(源氏物語)
平安の世は理不尽に満ちている。幼馴染みが結ばれないこととて、その一つであり、なんら気に留めることはない。しかし彼にとって前世からの宿命であるのは、いまだ彼女を諦めきれないというただその一点に尽きる。相手はあの光る君であるというのに。彼は憎くて仕方がないのだ。(2014/02/10)

魔法みたいな罰/臨也→夢主(drrr×戯言)
※本編完結後、true endのネタバレです。まだ未読な方やネタバレが苦手な方はご注意なさってください。
人のこと拉致って満足ですかとの毒舌も、照れ隠しだとわかっているし可愛いものだ。再び彼女が自分の傍にいる。どこぞの色ボケ闇医者の話ではないが、本当にその事実だけで満たされた。これでもう二度と離さない。具体的には? そうだね、俺が死ぬまで、ずっとかな。(2014/02/08)

流れるは君の絶望の星/女主→夜ト(ノラガミ)
目の前に血塗れで倒れ伏すのは命の恩人と、自分の神器だった。面を上げれば神器を振りかざし、彼らにとどめを差そうとしている美しき神。ちくたく。ちくたく。頭の中で己を急かすように響く時計の針。銃口が目の前に覗き加速する焦燥。用意された答えはひとつしかなかった。(2014/02/08)

始まったばかりのパレードなのに/女主→刹那(ガンダム00)
艦内の食堂。食事中、敢えて気づかない振りをしていたのだが、じいっと訴えかけるその視線に耐えかねる。「ピーマン?」。刹那に問いかけると無言でトレーに移された。まだまだお子様だなあと笑みを零す。戦いの合間、僅かな休息のひととき。(2014/02/08)

花が空へ伸びる様な過ち/女主→源氏(源氏物語)
わたしとあの人は、主人と傍仕え。幼き頃より共にいたとはいえ、それだけの関係のはず。何時如何間違えてしまったのか。宿世としか言いようがないのかしら。嗚呼、世間様に合わせる顔がないと言ったなら、あの人はなんとお返しなさるでしょう。(2014/02/12)

痛むところで彩る/女主→陽介(P4)
「癒生さんの高校生活も、こんな感じだったんですか?」。ジュネスでいつものようにはしゃぐみんなを眺めていると、ふと陽介くんに訊かれて私は返答に困る。「ちょっと違ったけどね。でも良い思い出だよ」。失恋を経験したという意味では、少し複雑だったかな。(2014/02/08)

あなたはアムリタの奇跡/女主→セブルス(HP)
ずっとあなたと、この世界で生きていたい。ずっとあなたの、その笑顔を見ていたい。そう願ってしまうくらいに、あなたとの出会いはまるで奇跡のようだった。この希求が叶うのならば、もう何もいらない。――ねえ、セブルス。死というものは、これほど淋しいものだったかなあ。(2014/02/08)


▼ これで超短文拍手は一通りおしまいです。文字数を制限するとなかなか難しいですね……
  拍手ありがとうございました!
  次ページからはあとがきになります。暇つぶしにどうぞ!
  2014/02/09,17,24&2014/03/02,18,25&2014/04/23&2014/05/11&2015/03/31up

▼ 以上までが当時の拍手(あとがき含む)でした!
  2017/01/22move
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