薔薇のように赤い
マリアマリアマリア!
マリアローズ!
その名前は世界で一番美しい! ボクだけの薔薇!! ラヴマックス!!
なんて綺麗で可愛らしい響きだろう!
ボクはキミを愛している! 誰よりも! どんな奴よりも!
特にあのトマトやサングラスには負けない! いや、負けているはずがない!
ボクはいつでもどこでも、マリアがお風呂に入ったりトイレに行ったりしているときも!いつもキミのことを見守っているヨ! 傍にいる!
キモいというキミのその言葉はツンなんだネ! 照れ隠しサ! 嗚呼マリア、早く、早くデレが見たいよボクは……!
マリアマリアマリア!
マリアローズ! 何度でも呼んでいたい! なんて素敵な名前だろ(以下略

「…………………」

そんな手紙を読んだときのマリアの表情は、さぞ形容しがたいものだったとか。
これでもかと眉根を寄せ、嫌悪感を露にし、口元を歪ませて、普段のマリアローズならありえない顔だった……らしい。
なので傍にいたサファイアや杏樹やユリカ、サフィニアたちは、それを見て見ぬふりをした。触らぬ神に、祟りなしだ。
それにもかかわらず、空気の読めない半魚人は声をかけたが、そのときの彼はそれはもうすばらしく整ったすがすがしい“黒い”笑顔で、手紙を木端微塵に破りながら応えたそうだ。

さすがのKYも、引きつった表情を浮かべていた。





そんなこんなでZOOの日常は過ぎる。


▼ こちらは一年前。
  短めですが、うちのZOOはこんな感じです。
  ちなみに、トマトクンは寝てました(笑)
  2011/03/09(2012/07/20up)
  title:precious days
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