今日はブラッドの第二期候補生が配属されるとラケル博士から聞かされていた。

博士に渡された書類を一枚めくると二人のプロフィールと顔写真が載っていた。

一人は黒髪で猫耳のように逆立たせた特徴的な髪型の少女
もう一人は淡いピンク色のセミロングで薄幸そうな雰囲気の少女

「(17と・・・18か、ゴッドイーターとしては適齢か・・・)」

二人ともまだあどけなさが残る少女たちだった。
彼女らのような十代が戦場に立たされるのは決して珍しい事ではない。

2050年から突如として現れたアラガミ
それから早20数年、彼らの勢いは衰えることなく進化を重ね、ありとあらゆるモノを喰い尽くしている。

彼らに対抗するために誕生したゴッドイーター
ある者はこの世界を守るために、ある者は金稼ぎのために集った。
目的は違えど倒す相手はただ1つだ。

しかし危険と隣り合わせであるため、これまでに数多くのゴッドイーターの命が散っていった。
志半ばで死んでいった者や若者も少なくはない。
だからこそ・・・

「(彼女たちを何としてでも守らなければな・・・)」

いつの間にか持っている書類に手の力が加わり、クシャッと紙が歪む音がした。





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