一方その頃ラケルは

「───随分とお待たせしてしまいましたね」

読み終えた本をゆっくりと閉じて

「赤い雨」

「不治の病」

「神を宿す新たな兵器」

「特異種の発現」

「そのどれもが貴方の悲劇を嘆いているかのよう───」

「さぁ覚醒めのときですよ」

「私のかわいい子どもたち」

「“新たな神話”の語り部となるのです」

巨大なステンドグラスの前で囁いた。

戦いへの序曲





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