一方その頃ラケルは「───随分とお待たせしてしまいましたね」読み終えた本をゆっくりと閉じて「赤い雨」「不治の病」「神を宿す新たな兵器」「特異種の発現」「そのどれもが貴方の悲劇を嘆いているかのよう───」「さぁ覚醒めのときですよ」「私のかわいい子どもたち」「“新たな神話”の語り部となるのです」巨大なステンドグラスの前で囁いた。戦いへの序曲 prev - next Back