思い付きなので名前変換未対応です

小学生の頃、クラスにガキ大将みたいな男の子がいた。
名前は爆豪勝己。
喧嘩が強くて、弱いものいじめをして、いつも偉そうにしていて、気位が高い子だった。
髪の毛はツンツンしてて硬そうだし、目つきも口も悪い。ワルに憧れる男の子達にとって、頭も良くて運動も出来て喧嘩も強い勝己くんはカリスマ的存在でもあった。
一方女の子からはかなり遠巻きにされていたけれど。


「おい」
「!!……か、かつきく、」
「今日うちくんだろ、オールマイトがのってる本買ったんだ。みせてやる」
「う、うん、ありがと」
「おー」


私のお母さんと勝己くんのお母さんは仲が良くて、昔からお互いの家にお邪魔していた。お母さんの足元から離れない私を見て、最初は興味が無いようで会話なんてちっとも存在しなかった。
話し始めたきっかけは勝己くんで、「オールマイトみろよ」だったのは忘れていない。内向的な女の子だって分かってたくせに観ろよという命令形をぶつけてくる辺りから中々に強烈だった。

学校に居る時に勝己くんと話したことは全くと言っていいほど無かった。外で遊ぶのが好きな勝己くんと本を読むのが好きな私は接点が無い。家の中ではヒーローの話だとか、放課後何をしたとか、ぽつりぽつりと話をした。
勝己くんは私の話をちゃんと聞いて、怒ったり笑ったり叱ったりしてくれた。思い返せばほとんどが罵倒だったけれど、正論だったから何も言い返せなかったし、最後はちゃんと改善点をあげてくれるので私は何かあったら勝己くんに頼るというのが常になった。



余談ではあるが、私には友達が居ない。






△▽

世話焼き爆豪とか可愛い




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