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鬼桜学園バス-------
『……ねぇ歳』
土方「なんだ、頼亜?」
『…バス乗るの疲れた、眠い』
土方「はぁ?」
ここは鬼桜学園剣道部のバス。これから他校との合同合宿をするため、合宿場に向かっている最中である。みんな好き勝手にバスの中で騒いでいた。
そんな中、異変が起きたのは学園を出発して約30分後、ちょうど私が隣の席に座っていた鬼桜学園剣道部部長の土方歳三に愚痴を言った時だった
シューーー
突然、至る所からガスの様なものが噴射してきた
『な、なによこれ!!』
土方「頼亜っ!!絶対吸うんじゃ…ねぇ……よ」
原田「なん…だ……?」
『くっ……!』
あっという間に鬼桜学園剣道部の部員達は寝てしまった
ガイドとバスの運転手はガスマスクを着用していた
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研究所らしき部屋に白衣を着た1人の金髪の男が居た
「千歌……あとは頼んだヨ」
男はパソコンの画面を見ながら、一人呟いた
「これを最後のBRにして…」と
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私が目を覚ますとそこは先程まで乗っていた筈のバスの中ではなかった、其処は古くもう使用されていない教室らしき部屋だった。
部屋には合同合宿に来るはずだったほかの学校の生徒も寝ていた。もちろん私達鬼桜学園も、
『みんな起きてっ!!』
私は何か嫌な予感がしたため大声で皆を起こすと、次々と皆が起きた。皆を起こしているとき、ふと私は自分の首にひんやりとする金属の首輪が付けられていることに気がついた
藤堂「何処だよ…此処?」
永倉「どっかの教室だよなぁ?俺らさっきまでバスの中に居なかったかぁ?」
千鶴「たしかさっきバスの中でガスみたいのが出てきませんでしたっけ…?」
起きた鬼桜のメンバーは固まって今の状況について話し出し、そのほかの学校は先に起きた部長たちが他のメンバーを起こしていた。そして私はまだ寝ていた総司を起こしにいった
『…ほら総司、早く起きて』
沖田「おはよう、頼亜ちゃん。ねぇなんか嫌な予感がするんだけど」
『いつも言うけど、ちゃんと先輩って付けなさい…、まぁでも嫌な予感は確かにするわ…』
ガラッ
総司と話していると突然ドアが開き、5人の人間が教室の中へ入ってきた
5人のうち2人は迷彩服を着て、軍服らしきものを着た女の両側につき、銃をこちらに向けていた
もう1人の若い男は金髪で白衣を着ていた
そしてもう一人も軍服らしきものを着ている男だった
「突然連れて来ちゃってごめんなさいねぇ?」
軍服らしきものを着た女が顔を楽しそうに歪めながら言葉だけの謝罪を述べた
どう考えても謝っているとは思えない…
そんな中、口を開いたのは軍服を着た男だった
「君達にはこれから殺し合いをしてもらう」
その言葉を聞いた瞬間、空気が凍った
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