「ふざけんなよっ!!」



チャキ



「てめぇなんなら此処で死ぬか?さっさと座れよ餓鬼っ!!おっとコホン、コホン、別にそれでもいいんだけどぉ〜」


十宮学園剣道部部長一之瀬智哉は立ち上がり、軍服を着た女に殴りかかろうとしたが、軍人の1人が銃の安全装置をはずしに銃口を向けた。
その様子をみて女はニヤニヤと顔を歪めながら楽しそうに言った




『一之瀬くん…座った方がいいよ…』


私は今にも殴り掛かりそうな一之瀬くんに座るように促した
私の言葉が届いた様で、一之瀬はしぶしぶその場に座った





「あらぁ〜そこの可愛い鬼桜学園のマネは物分りがいいわねぇ♪確か頼亜ちゃんだったかしらぁ?それに私の好みの顔だしぃ〜あの子を思い出しちゃうわぁ〜」



そういうと女は頼亜の事を見てニヤリと笑った。
そして自己紹介を始めた。



「自己紹介がまだだったわねぇ。私は今回のBR最高責任者で、誇鷺茨藍よぉ♪」


誇鷺と名乗った女は楽しそうに笑う。
そんな誇鷺の自己紹介を聞き、頼亜の顔は歪んだ。
そして誇鷺は話を続ける


誇鷺「あらぁ、気づいたのね頼亜ちゃん♪これで私の名前に気付けたのは貴女で2人目なよぉ〜」



誇鷺と名乗った軍服の女は楽しそうに笑い、周りの生徒達は何故誇鷺が笑っているのか解らずポカーンとしていた。
しかし、巌吊1だけはその笑いの意味が分かったかのようにまた顔を歪めた。
そして誇鷺は続けた




誇鷺「先程も言った通りに貴方達には殺し合いをしてもらいまぁす♪貴方達は選ばれましたぁ☆」



斎藤「選ばれた…とは?」



誇鷺「あらあらあらあら、また茨藍好みの可愛らしいお顔ねぇvそうよ、第15回目のBRにね」




誇鷺の言葉に教室内が騒がしくなる



バン



軍人の1人が天井に撃ち、誇鷺が黙りなさいと言った






誇鷺「ふふ、ではルールを説明しまぁす。期間は3日間。行動可能範囲はこの島全体だけど、禁止エリアがあるので死にたくなかったら間違って入らないようにねぇ。放送は午前0時・12時・午後0時・12時の4回で死亡者と禁止エリアの発表をします。また、禁止エリア発表5分後そのエリアを禁止エリアとするから。その時エリアに居た者は首輪がボカンッと爆発するから。また首輪には盗聴機と発信機がついているので逃げたりはしない事よぉ。支給品については……真白君とユダよろしく♪」



白衣を着た真白と呼ばれた男と先程銃で天井を撃った軍服のユダと呼ばれた男がいつの間にか用意したディパックを1つ持ち、説明しだした



ふぅん…ユダ、ねぇ?



真白「皆にはこのディパックが支給されル。中身は、1gの水入りペットボトルが5本、非常食3日分、この島の地図、方位磁石、腕時計、懐中時計、参加者名簿、ボールペン1本、そして武器だヨ。武器にはアタリとハズレがある。着替え等の持ち物は可能。とまぁこんなものだよネ、ユダ」


ユダ「あぁ」


誇鷺「ではゲームを開始します、名前を呼ばれた生徒は速やかにディパックを受け取って外へ出ることよ。ここも最後の生徒が出た途端、禁止エリアになるから♪」






真白「ぢゃあ少ないので女子から。巌吊さん」



『……はい』




私はディパックを受け取ると走り出した






『(絶対にこのゲームを終わらせるんだからっ!!)』




そう胸に誓いながら







死にも等しい無感動

(とうとう始まってしまった哀しい物語)






next





| →



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -