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「千歌っ後ろ!!」


「えっ!!?」


真白に名前を呼ばれて後ろを振り向くと出席番号29番宮田大智が鋭利なナイフを大きく振りかぶっていた。


キンッ


教会に刃物が響く。
千歌はとっさに隠してあった三日月宗近でナイフを受け止めたため無事だった。


キンッ


ガキンッ


宮田との攻防が続く。



「っ!!?」

「千歌」



ザシュッッ



宮田が隠し持っていた手術用のメスを投げてきたため判断が鈍った。
そのため床には真っ赤な血が広がっていった。


ドサッ


だが、倒れたのは宮田の方だった。
千歌は宮田にやられたと見せかけ、凄い速で弾丸を眉間に打ち込んでいたのだ。


眉間から溢れ出している鮮明な血

さすがは銃をもたせれば右に出るものはいないと言われただけある。

きっと千歌の銃捌きは誰にも見えなかっただろ。


千歌は静かにで宮田の遺体をじっと見つめ、真白の元に向かった。



「千歌…自分を大切にしてヨ…」

「ごめんね─…真白、でもこいつが最後だ…」


悲しそうな目で見てくる真白に千歌は謝った。
いつも真白は私優先だったなぁ…
あとみんなに威嚇したりしてよく言い合いしてたっけ…

なんか懐かしいや…



「…千歌が無事でよかっタ…お疲れ様…」


「うん─…」


2人が一息ついたその時、



ピンポンパンポーンッ



放送が鳴った。
この時間に放送が鳴るのはおかしい…
だって先程放送があったばかりだ…
それにまだ最後の1人が決まっていないのだから…




『え〜、たった3人の内1人が死にましたぁ。29番宮田大智君でえす。禁止エリアは全て解除したので千歌ちゃんと真白君は廃校まで来てねぇ♪』


何故…?


2人とも廃校へなんて…


誇鷺は何を考えている…?


分からない…


千歌の心には不安や疑問が渦巻いていた







宮田大智 死亡

残り2人─…



神様は誰にも微笑まない



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