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出席番号12番佐藤亜美は森の中を死に物狂いではしっていた。
「何よあいつっ!!」
佐藤は出席番号16番芹本光希から追いかけられていたのだ。
「あいつ亜美の親衛隊じゃなかったの?」
そう芹本は、佐藤の親衛隊のリーダーだった。
佐藤は何故自分が殺されなければいけないのか分からなかった。
いつも命令すれば何でもやってくれた。
とても使いやすい駒の一つだった芹本。
駒に追いかけられるなんて佐藤には屈辱だった。
佐藤の名前を呼びながら走って追ってくる芹本。
その顔は狂喜に満ちていた。
「亜美ちゃんを殺して僕も死ぬ。そうすれば一生亜美ちゃんは僕のものだっ!!」
芹本は走る。
そしてとうとう佐藤は捕まってしまった。
「いやっ…」
「亜美ちゃん…」
グサッ
ナイフが突き刺さる音がした。
バタッ
「アハハ、これで亜美ちゃんは僕のものだ。今から逝くよ亜美ちゃん!!」
そういって芹本は自分の心臓を目掛けてナイフを刺した。
佐藤亜美・芹本光希 死亡
残り9人…
殺意のゆりかご
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