「20番呑童子千歌!」



とうとう私の名前が呼ばれた。
私は無言のまま鞄とリュックを取りに行った。



「貴方にわぁ期待しているわよぉ〜」

「……。」


笑いかけられたがそれを無視して千歌は教室から出ていった。








──────…




千歌は廃校からでた後外のしげみに隠れて、鞄とリュックの中身を確認していた。

鞄にはカッターやライター他に刀以外はあまり使えそうに無い物だったが一応私物なので持っておくことにした。

因みになぜ刀なんて物騒な物を持っているかというとこの刀は我が呑童子家に代々受け継がれている天下五剣の一つで5つの中で最も美しいとされている“三日月宗近(みかづきむねちか)”というものだ。当主はこの刀を肌身離さず持ち歩くのが義務だからである。(銃刀法違反とか何処に隠していたなんて気にしないっ!!)

三日月宗近持ってて良かった…
例え武器がはずれでも何とかなるしね…


リュックの中を見てみると、地図・パン・方位磁石・水・赤ペン・名簿、そして武器はー…


「デザートイーグル2丁か…」


よかった、これは当たりだ。
それに私の前世は匡様と同じ2丁拳銃使いだったから尚更当たりの武器だった。(因みに刀も最強です)
手慣れた手つきで安全装置をはずし、弾を確認した。


「ふっ…」


カシャッと銃を直し、両手に持ち、腰に刀を差した。
そしてゆっくり歩き始めたー…





さぁ開幕だー…

地獄のゲームの開幕だ…




生き残りたければ皆を殺せー…


自分以外は敵だと思えー…






山下友美、福永敦死亡
残り31人…


地獄の扉が開かれた



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