3
バンッ
誇鷺の手に持っていた銃が火を噴いた
「うわぁああああああああっっ!!!」
放たれた銃弾は一寸の狂いもなく1番後の左端に座っていた、2230番・山下友美の眉間を貫通していた。
隣の席だった、宮田大智は悲鳴をあげた。
きっと、すぐ隣で人が死ぬのを直視したからだろう。
「先生のお話はちゃんと聞くって習わなかったのかなぁ?山下友美さん、って、もう聞こえないかぁ」
誇鷺は笑いながら言った。
そんなとき、
「ちっ、くそ婆が」
と小声で2226番・福永敦が言った。
その瞬間
パァァァァン
またもや教室内に銃声が響き渡った。
「誰がくそ婆だって?てめぇはさっきから、学習能力はねえのか」
豹変した誇鷺、きっとこっちが本性なんだろう…
そんなことがあり教室にいる殆どの生徒は男女問わず泣き出しそうになっていた。
「やだぁ茨藍ったらぁ。じゃあ、名簿順に出てきてねぇ〜1番、青木良太」
「は、はいっ!!」
青木良太は、鞄と至急品のリュックを投げ渡され、教室を走り去った。
(…………)
次々と呼ばれる生徒は、泣きながら教室を出て行った。
← | →