パンパンパンッ


今私たちのいる教室の扉のほうから場にそぐわない拍手する音が聞こえてきた。
扉からは、化粧が濃く筋肉質の女と10人ほどの銃を装備した男たちが入ってきた。


その人たちをみた瞬間生徒たちの顔色は見る見るうちに真っ青になっていった。


「わぁ〜君凄いわね〜茨藍感動しちゃったわぁ。確かあなた呑童子さんよねぇ?茨藍の好みの美少女だし可愛がってあげるわよぉ」

女はニヤニヤ笑いながらこちらを見てきた。

チョットヒクンデスケド…

そんなことを思っているとまた質問をしてきた。

「呑童子さん…、長いから千歌ちゃんはいつから気づいてたのぉ」

「バスの中からですよ…」

「まぁまぁそんな早くからぁ」

女の顔が歪む。
そして自己紹介を始め、自分の名前を黒板に書いた。

誇鷺 茨藍(ほこさき いばら)

「今回最高責任者の誇鷺 茨藍よぉ〜みんなよろしくねぇ」

という割には殺気の篭った目をしていた。

誇鷺 茨藍、ねぇ…そういうことか…

「先生一ついいですか?」

「なぁにぃ?」

「素敵な偽名ですね?誇鷺 茨藍(コロシアイ)なんて」

そう誇鷺 茨藍を違う読み方で読むとコロシアイ→殺し合いになるのだ。
こんなのが本名なんてよっぽどの変態しかいないだろう…
そういうと誇鷺は驚いたような顔をした。

「よく気づいたわねぇ、君が始めてよぉ〜千歌ちゃんには期待できそうねぇ」

とうっとりとしたような目でこちらを見てきた。
そして、


「これから、君たちには殺し合いをしてもらいまぁす!!」


そしてバトルロワイアルという名の忌々しいゲームが始まろうとしていた―――――…。




残り 32人


始まりと終わりが同時に来る



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