ザワザワザワザワ―――――

千歌は辺りが騒いでいたため目を覚ました。
辺りを見渡すと古びた廃校のような所だった。

生徒たちは、どこよ、ここ!!や、社会見学じゃないの?などと様々なことをいい騒いでいた。

さすがにこの状況は五月蝿すぎる…

(この人たちは黙ることも出来ないわけ?)

とそんなことを思いながらクラスメイトと呼べるか分からない人たちを眺めていた。

私はよく冷静でいれるなと思ったがそれは、これから行われることが分かっているからだろうと結論づけた。

冷静でいる私を不気味に思ったのか知らないが、他のクラスメイトたちがこちらに向かって叫びだした。

「おいっ!おまえ何か知ってるんだろ!!」

「そうだっ、知ってるんなら教えろよっ!!」

そんなことを口々に言ってきた。

「え?自分で考えられないの?」

といいながら私は嘲笑った。
その態度が気に入らなかったのか、喧嘩早くて有名な2226番・福永敦が殴りかかってきた。
が、そんな攻撃を意図も簡単に千歌は避け、逆に顔面を殴りつけた。

いつもは大人しい私が男子を殴ってことにか、はたまた福永敦の攻撃を避けたからかは分からないがクラス全体が驚いていた。

「あはは、私優しいから教えてあげるね?これはバトルロワイアルだよ」

私が笑いながら言うと周りはまた騒ぎ出した。

「これから生徒同士が生死をかけて殺しあうんだよ??ほら見てみなよ、首に在るものを…ね。」

そういって千歌は自分の首に在る首輪を指差した。
そう、これが証拠なのだ…これから始まるバトルロワイアルの…

(まあ、私は生き残るだけだけどね―――…)






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