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コンコン
急に部屋の扉が叩かれた
『はい、黒椿また後で…』
「紫苑様、当主様と卯月様が大広間でお待ちです。」
紫苑付きの使用人の菫(すみれ)が呼びに来た
あっそうだ!
菫はね凄く綺麗なんだよねっ!!
はっきりいって私のお姉さんって感じかな??
私って一人っ子だからさ
お付きって事は結構一緒にいるからね☆
なんか姉っていうよりむしろ嫁みたいな!?
まぁ今は畏まっちゃってるけど…
『今行きます。』
そういって紫苑は自室を出て大広間へ向かった
『失礼します、紫苑です。』
紫苑は両親が待っている大広間の中へ入った
「紫苑よ、話は卯月から聞いたが死神になりたいそうだな。」
『はい父様。私は死神になってたくさんの人を虚から守りたいです。』
紫苑は真剣に父と話す
えっ!?
珍しいって?
流石の私でも場はわきまえるよ、
(まぁ根は真面目だから…)
「ふむ。良いだろう。山本には私から言っておこうか」
…
……。
………。
ぇぇぇえ!!
『本当ですか?父様!!』
ビックリした
だって父様が許可してくれるなんて…
自分で言うのもあれだけどだって父様たちスッゴク過保護なんだもん
あっ、でも山じぃにはやっぱ自分で言った方が言いかな〜
あと王族脅しにいかなきゃ(ぇ)
『父様、山本総隊長には自分で言いに行きますので大丈夫です。だってそうしなきゃ脅せないし(黒笑)』
常に脅すことを前提とする…
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