文化祭準備





「皆さん!もうすぐ文化祭シーズンがやってきますねーv」




ナルちゃんの一言に一同、興奮の意を見せる



「はいはいみんな―――!!はしゃがない、はしゃがない」




「「あんたのその格好が一番はしゃいでると思うけど」」



みんなを静めるナルちゃんの紫の服装を見て心読み君と私の突っ込みはハモった

あんた何やってんのよ…
先輩として恥ずかしわ




「―――4組がこぞって名誉を競い合う事もさることながら」





突っ込みを無視してナルちゃんは話しかける



「「文化祭」という場を通して、みんながより一層多くの人と絆を深め合うことを望みますv…以上っ!!」




バーイ♪とナルちゃんは教室から立ち去っていった



私はナルちゃんに用事があったのでナルちゃんを追いかけた




「ナルちゃん…」



「何ですか宵先輩?」

「あんた真面目にやりなさいよ」


「えー、いいじゃないですかー」


と、おちゃらけた感じで言うナルちゃん
そんなときナルちゃんを呼ぶ声が後ろから聞こえてきた




「おい、ナル。ナル待てって」




振りむけば岬ちゃんがこっちに向かって走ってきていた


だがナルちゃんは振り向こうとせず、無視してスタスタと行ってしまう





「まてっつってんだろ、コラ!」


バコーンッ、とナルちゃんの頭に柔らかいメロンがクリーンヒットした


「岬ちゃんナイスよ!!」


と言いつつ古宵も投げられてきたメロンを拾いナルちゃんに投げる



「っしゃ!!」




「み…岬先生―――っ!?それに宵先輩!?」



頭を押さえて泣くナルちゃんはとても面白かった



「……お前…本気で佐倉蜜柑の家族に会いに行くつもりなのか?」


「その話をしたくて私は来たのよ」



ナルは頷く



「…そのことがバレたらお前、自分の立場がどんなにヤバくなるかくらい……」


「分かってるよーvでもこれは僕のためでもあるしね」




ヘラッ、と笑ってみせるナルちゃんだったが横顔は悲しそうだった




「…お前、まだあの人のこと……」



ナルちゃんが歩き出す




「佐倉蜜柑が「無効化」のアリスだからって、まだあの人と繋がりがあると決まったわけじゃないだろ」


「アハハ、分かってるってv…大丈夫、うまくやるよv」



ナルちゃんはそういうとどこかへ去っていった



やっぱりナルちゃんはまだ柚香の事
そんな事を思ったが今隣には岬ちゃんが居ることを思い出した



「久しぶりね、岬ちゃん」


笑顔で言う古宵に岬は顔を赤らめた


「お久しぶりですね、ビックリしましたよ」


「ふふふ、また沢山お話しましょうね。それより岬ちゃんはどうする?私はもう決まっているわ」


と言うと岬ちゃんは困った顔をする



「…まぁ、いいわ。岬ちゃんが決める事だもの。じゃあね」




そういって古宵は走り去って行った





それを見ていた2人



「(…どういう事?)」




ナルと蜜柑って一体……?
なんで古宵とナルや岬先生はあんなに親しそうなの?


疑問が疑問をよぶ





ルカと蛍の考えていることは多分同じだろう














ナルちゃんたちと話終わり教室に帰ってきた所いつぞやの海蘊先輩じゃなかった正田兄がトボトボ歩いているのが見えた。そして次々と、学園祭に向けての会議や相談で教室を立ち去っていくのが見えたので別に行きたいクラスもないので一己ちゃんの所に行こうかなぁと思い、高等部へ向かった












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