蜜柑が特力教室へ行ったあと何故か古宵はと言うとナルちゃんに捕まっていた


「…、ナルちゃん何よ?」



「宵先輩はこれから何処に行くんですか?」



スッゴい笑顔でナルちゃんが尋ねてきた
厄介だわ、仕方がないから言うしかないわね…



「一己ちゃんの所行くに決まってるじゃない!!」



もう開き直ったわ!!
だって蜜柑について行くとレイに、(あっ今はペルソナだったわね)会っちゃうし、変な中等部に絡まれるからね嫌だわ
まぁ、翼が出てくるくらいに蜜柑の所行くつもりだし暇潰しよ暇潰し





「一己ちゃんって高等部校長ですかっ!!?と言うより、教師の前で大胆にサボる発言しないでください。」


「あら?ちゃんと能力別授業にはでるわよナルちゃん?」

別にサボる訳じゃないわよっ!!


「それよりも宵先輩は能力別クラス何処なんですか?」


また厄介な事を聞いてくる後輩ね、厄介は厄介でもあの子の方が良かったわ、


「はぁ、私は決まってないと言ったら決まってないし、決まってると言ったら決まってるわね。」


どういう事ですか、とナルちゃんは聞いてくる


「まぁ、要するに危力系に絶対顔を見せるなら何処のクラスにでも行っていいって言われたのよ、あのウッザイ人に」


やたら黒い笑顔を撒き散らしながら言う古宵




「危力って!!宵先輩また裏の仕事するんですかっ!!?」


怒った様に聞いてくるナルちゃんに、さぁ?と誤魔化す




「もう、ナルちゃんと話してたら一己ちゃんの所に行く時間なくなっちゃったじゃないっ!!ってことでSee you again」



後ろからナルちゃんの声が聞こえてきたが、古宵は去っていった












折角一己ちゃんに会いに行きたかったのに、そろそろ翼が出てくるから早く蜜柑の所にいきましょうか












「大体、お前が幹部生でいられるのは、ただ「ペルソナ」のお気に入りってだけのことなんだからな」



厄介な時に来ちゃったわね、弱い犬ほど良く吠えるってこの事ね。まぁ傍観してましょっと





「えっ」


蜜柑が髪を掴まれもがいていた


「お前、この女どーなってもいいのか!?」


パーマが叫ぶ


が、棗は蜜柑を見捨て行った



そのとき、声が聞こえてきた




「こいつら、どーするよ」

「いじめちゃおーか」



最悪な先輩ね

(いや、まず蜜柑こんななのに傍観しているあなたもどうかと…)

煩いわ瀬月、私だから良いのよ!!

(流石女帝、)




「わっ、このガキ暴れんなっ」

「おい、おさえろっ」



さてさて助けてあげるか、と古宵は蜜柑達の元へ向かった



「そろそろ止めて頂けますか?」


古宵は先輩に言う



「誰だよお前!!」


「煩いです。静かにしてください。と言うよりそこの木で寝ている先輩、手伝って頂けないかしら?」



古宵は木に向かって言葉を発する
常に上から目線なのは仕方がない事だ


そのとき、蜜柑を掴んでいる先輩が自分の体が動かないのに気付いた


カツ…という足音を立てて現われたのは帽子を被った中等部の先輩


先輩は蜜柑を掴んでいる先輩をドカッと蹴った

蜜柑も一緒に吹っ飛ばされたが(笑)


「へー、良く分かったな」



「あ…安藤っ!?」



「おめーら、寄ってたかってチビいじめる趣味でもあんのかー?」


翼はニヤッと笑った



「な…っ」

「それはコイツらだけっ!」



パーマは驚いていたがまぁ無視だ無視



「おい大丈夫か?チビ―」


蜜柑を助け起こす翼


「ちょっと遅かったんじゃないかしら先輩?」


(いやいや貴女が言えた事じゃないからっ!!)


「まぁまぁ、おっ!!やっと気付いた?」


パーマ達は固まっていた



「気付くの遅すぎ、おまえらとっくに俺のテリトリー内だっつーの☆」


安藤――


叫んだ先輩達は急にすっこばされた



「今のが当方秘伝「影あやつり」―」



キュキュッと翼は影に1時間ヒンズースクワットと書いた


「これが地獄の「影言霊」」


「なかなかやりますね先輩?じゃあ私も「影言霊、1時間後逆立ちでスクワット3時間」(ニコッ)」


鬼だっ、鬼がここにいるっ!!
笑顔で書いた古宵に対して翼と蜜柑の心が会って間もないのに1つになった




「…、チビお前ら「能力別クラス」行く途中だろ?どのクラスだよ?送ってやる」


「あ…えと、ウチ「特力系」っ!!


蜜柑は元気よく言う


「私は蜜柑について行くわ」


「俺は「特力」の中等部A組、安藤翼。「影使い」のアリスだ。よろしくな゛後輩゛」

「ウ…ウチっ初等部B組、佐倉蜜柑10歳ですっ」


「同じく燈月古宵、「言霊」のアリスよ。まぁ簡単に言えば発したアリスを使えるわ」




へー、だからさっき、と話しつつ自己紹介も終わり、翼が特力の教室へ連れていってくれた




「ほらここだよ」


と言って扉を開けた瞬間ガコーンと翼にバケツが当たった



「何度言ったら分かんだてめーはっ」


「美咲…」



「…ん?」


固まっている蜜柑



わりーといって蜜柑を教室内に入れた



「気を取り直してようこそ特力へ、入って入って!!」

そしてみんなで自己紹介をしパーティーを始めた



仲間っていいわね
私にもいた、のかしら?
そう言えば野田くんいないし…
相変わらずね





(そう言えば、宵って何処にも所属してないんだってな)
(そうだけど、)
(ならもう特力これば?)
(…、そうしようかしら)









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