忠告
はぁ、疲れたわ
只今蜜柑を追いかけて走ってまーす。
タッタ、と走っていけば前を走っていた蜜柑が何かに気付いたようだ
「ルカぴょん」
前を見てみれば小脇にウサギを抱えたルーちゃんの姿
「1人やーめずらしー」
ルカの元に駆け寄るり蜜柑はルカのウサギに手を振った
あら?
ルーちゃん何か考え事かしらね、せっかく可愛い顔してるんだから笑ってなきゃね、と思っているとルーちゃんが話を切り出した
「多分お前、目つけられてる」
一拍置いて話を続ける
「学園に」
ルーちゃんはホント勘がいい、でもその勘の良さは時には残酷だ。ホント親友どうし勘が良すぎるのは考えもの、やっぱり私もバレない様に気を付けなければな…
「…何言ってんの?あんた」
蜜柑は訳が分からないようでポカンとしている
「な、何でかはしらないけど」
知ったらこの学園本当に大丈夫?って感じだわっ!!
絶対初校長嘲笑ってやる(黒微笑)、と呪いのアリスでわないのかと言うほどの邪悪な黒いオーラを纏った古宵はふふふと笑っていた
そんな古宵は見ずにルカは眉間に少し皺を寄せながら話し始めた
「いくら初等部だからってまがりなりにもアリスならあんな程度の事で『星なし』なんかならない。…ナルにしたって。ここの教師あまり信用しない方がいいと思う」
やっぱりルーちゃんは先生達を信用してないのね、まぁ気持ちは分かるけど、ね
私なんてあの憎たらし初校長をメッタ刺ゲフンゲフン何でもないわ
「……それだけ、言っとこうと思って」
そう言うとルーちゃんは走っていってしまった
「……なんやアレ」
蜜柑は又もや頭の上に大量の?を浮かべていたが古宵はニヤリと笑った
やっぱり話の流れを知っちゃってるからね、
「ルーちゃんは可愛いわね!!と言うより、蜜柑ったら愛されてるー」
「どこがや?」
「ホント鈍ちゃんね」
又もや頭に?を浮かべる蜜柑だった
(忠告ありがと、ルーちゃん)
(それよりも小学生の恋は良いわね)
危険な匂い
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