第5Q








「何?結局全面使うの?」

「ゴールぶっ壊した奴がいんだってよ!」

「はぁ?
……うお!マジだよ!!」



体育館内は異常なほどざわついていた
火神と黄瀬は目線が合い、ニヤリと笑った


「確かにありゃ、ギャフンっスわ
監督のあんな顔初めて見たし」


黄瀬はクックッと喉を鳴らして笑っていた

あぁー
スッキリするわー
そのまま逝っちゃえばいいのに


と黒いことを思っていた##NAME1##

「人ナメた態度ばっかとってっからだ
っっとけ!」



ナイスだぞ火神!!初めてまともなこと言ったな←何気酷い


「火神君…」


黒子の声がいつにも増して低かった


「ゴールって…いくらするんですかね?」

「え!?あれって弁償!?」

『いや、向こうが払うだろう。てか払わせる!!』

流石##NAME1##様!!


「………
黄瀬!ちょっと来い!!」











ピーッ!!



「それでは試合再開します」


体育館内がざわついた

「やっと出やがったな…」


「スイッチ入ると、モデルとは思えねー迫力出すな。オイ」

「…伊達じゃないですよ。中身も」

「(改めて視ると…バケモノだわ…黄瀬涼太…!)」




キャアア、黄瀬ク〜ン!!




黄瀬ファンの子の黄色い声が体育館内に響く


「#namee#〜応援しててくださいっス」

黄瀬の声が体育館に響いた

その瞬間…



ギロッ

ファンの子の目が此方に向く



なんで私睨まれてるんだー!!
ちょっ恐いからー
こっち見ないで欲しいよー
この雌豚どもが


涼、後で覚えてろよー^^


不機嫌オーラ出しまくりの悠音


「うぉわ!?なんじゃい?」

「あーあれ?アイツが出るといつもっすよ。……てゆーか…テメーもいつまでも手とか振ってんじゃねーよ!!!」



ドゴッ!!



跳び蹴りが見事黄瀬の背中にクリーンヒットした



『キャー!!幸さんカッコイイですー』


「いてっ、スイマッセーーンっっ!!てか何で悠音そんなに笑顔なんスかっ!?」

「悠音さん/////シバくぞ!!」

「もう…シバいてます…」

『ナイスです!!』

弱々しい黄瀬の声
それに反比例し軽やかな悠音の声(笑)


まぁここでお復習(おさらい)しとくと、涼に跳び蹴りをお見舞いしたのは…

海常高校バスケ部主将
PG(ポイントガード)
笠松 幸男主将
通称幸さんです!!
あぁカッコイイわぁ…

「てゆーか、今の状況分かってんのか黄瀬――!」


青筋をたてながら肩パンをガツガツとお見舞いする笠松


それと同時に黄瀬の悲惨な声がする


ヤバい惚れるわー

とか思ってる悠音


「あんだけ盛大なアイサツもらったんだぞ!!ウチは〜〜。きっちりお返ししなきゃ失礼だろが」


ふと、涼の顔が真剣になった

試合が再開した


「あ!」

黄瀬に付こうとした火神が止められた

黄瀬がフリーになり笠松のパスが黄瀬に渡った
日向が黄瀬のダンクを止めようとするが…
止められず…

「こっちもアイサツさせてもらうッスよ」

「………!!(コイツ、まさか――――――!?)」


はぁ…
やっぱりなー



ガシャッ!!




「「「おおっ!!
おおぉおおお!!
」」」


黄瀬のダンクが体育館内の全員をアッと沸き立たせた



バギッ!!



笠松の蹴りが入る

「バカヤロー、ぶっ壊せっつったろが!!まだくっついてんだよ!!」

『そうだそうだー!!マネッコなら最後まで真似しろよ!!』

無茶苦茶なことを言う悠音

「いって!!スイマッセン!」


まぁ壊したら試合出来ないけどなっ!!


ギシ…ギシ…


ゴールが音をたててまだ揺れていた


「(いや…威力はオレより…)」


威力共に涼の方が上だな…
まあ当然か←
火神もまだ発展途上だからな


「女の子にはあんまっスけど…バスケでお返し忘れたことはないんスわ、あっ!!悠音は違うっスよ〜!!」


なんか最後の言葉で一気に気が抜けたよー


「上等だ!!黒子ォよこせ!!!」



キュパ!!



テツが火神にパスを出す

はぁ…火神…
頭に血が昇りすぎなんだよ…
だからお前はバ火神なんだ←


「んおっっ、やべっ…」

「〜〜〜〜!?(さっきからどっから出てくんだコイツは――!?)」




ガシャッ!!




「「「おぉ!!」」」


火神がさっきより倍の力で返した


「こっちも全開で行くぞ!!」














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