第4Q








海常高校 校内―――――――――






「おお〜、広〜〜やっぱ運動部に力入れてるトコは違うねー」


火神の目が血走っているような気が凄くするー

もう真っ赤だよ!
ウサギさんだよ!
でも火神がウサギさん…

…プッ
ウケるー

目薬って持ってたかなー?

「火神君、いつにもまして悪いです、目つき……。」

「るせー。
ちょっとテンション上がりすぎて寝れなかっただけだ」


『お前はガキかっ!?』

「…遠足前の小学生ですか」


テツのツッコミが入る
ナイスツッコミだよー


流石私のテツ!

「どもッス
今日は皆さんよろしくッス。」


「「「「「『黄瀬(涼)…!!』」」」」」


あっ…
皆と被っちゃったじゃんー


「広いんでお迎えにあがりました。てゆーか、黒子っち〜あんなあっさりフるから…毎晩枕濡らしてんスよ、も〜〜…」


おぉ♪
大型犬だなー涼は


「女の子にもフラれた事ないんスよ〜?」


「…サラッとイヤミ言うのやめてもらえますか?それに悠音さんになんて相手にもされず華麗にスルーされてたじゃないですか(黒笑)



『…んー?』



テツと涼が何やらコソコソ話していたがまぁ放っておこう





バギャッ!!






「………だから、黒子っちにあそこまで言わせるキミには…ちょっと興味があるんス。「キセキの世代」なんて呼び名に別にこだわりとかはないスけど…オレもそこまで人間できてないんで…悪いけど本気でツブすっスよ。それに悠音も誠凛にいたら宝の持ち腐れっス、だからオレらが勝ったら悠音は悠音は海常に来て貰うっス!!」


「ったりめーだ!」


早くも戦闘かー
あれー
最後の方に何かいってなかったかー?
私、海常行くみたいな?
あれ?みんな私については無視ですか??

『ちょっと涼!!』


「なんスか悠音??」


『なんスかじゃないよーふざけんなよー殺すぞー

笑顔で言う悠音

「……恐いっスよ悠音(泣)…いいじゃないっスか〜」


「黄瀬くん、悠音は誠凛のマネージャーです。てか、いっぺん死んできて下さい

※悠音には聞こえてません


『流石テツーーー!』



ダキッ



「ずっズルイっスよ黒子っち!!」


「当然ですよ(黒笑)」


「ちょっとあんた達速く行くわよ!!それにね黄瀬くん。悠音は私のなのよ!!
さぁ行きましょう」




…この際リコ先輩が爆弾発言を残して行ったことはスルーしよう

…うん





ぞろぞろと大勢で歩いていると…

「あ、ここっス」

あっという間に体育館つきカントクが中に入ろうとしたら

「…って、え?…………片面…でやるの?もう片面は練習中?」

「てかコッチ側のゴールは年季が入ってんな」

「ああ来たか。ヨロシク。今日はこっちだけでやってもらえるかな」

メタボな体型、顔は無精髭を生やしていて……

あっ!!
そういえばこのオッサンにスカウトされたっけなぁー
確か名前は…

海常高校男子バスケ部監督武内源太だった気がするかなー←


リコは思わず苦笑いをした

「こちらこそよろしくお願いします。…で、あの…これは?」

「見たままだよ。今日の試合ウチは軽い調整のつもりだが…出ない部員に見学させるのは学ぶものがなさすぎてね。無駄をなくすため他の部員達には普段通り練習してもらってるよ。だか調整とは言ってもうちのレギュラーのだ。トリプルスコアなどにならないように頼むよ。」

そんな武内監督のセリフに誠凛高校男子バスケ部の顔に青筋がたった
特にリコ先輩と火神が酷かった
そう言う私もだが



「(ナメやがって…つまりは「練習の片手間に相手してやる」ってことかよ…。)」

嗚呼…いい度胸だよねー
ナメやがって…あのメタボが!!
だから私はスカウトを断ったんだよ!!←


「…ん?何、ユニフォーム着とるんだ?黄瀬、お前は出さんぞ!」

「え?」

「各中学のエース級がごろごろいる海常(ウチ)の中でも、お前は格が違うんだ」

「ちょっ…カントクやめて、そーゆー言い方マジやめて(あー、そろそろ悠音が…)」

黄瀬はカントクの言い方に困っていた

「黄瀬抜きのレギュラーの相手も務まらんかもしれんのに…出したら試合にもならなくなってしまうよ」

「なっ…大丈夫ベンチにはオレ入ってるから!」

涼は私達に謝罪に来た


「あの人、ギャフンと言わせてくれればたぶんオレ、出してもらえるし!
オレがワガママ言ってもいいスけど…オレを引きずり出すこともできないようじゃ…
オレら
「キセキの世代」を倒すとか言う資格もないしね。」

「オイ、誠凛のみなさんを更衣室へご案内しろ!」

「アップはしといて下さい。出番待つとかないんで…。」

「あの…スイマセン。調整とかそーゆーのはちょっとムリかと…」


『「「そんなヨユーはすぐなくなると思いますよ」」』


リコ先輩とテツ、私の声がハモった

そのセリフに武内監督はピクリと反応した

「なんだと?」

黄瀬はニヤリと笑っていた

「あっ!悠音はちょっと残って下さいっス!!」

といい涼は大型犬の如く私に抱きついてきた

『ちょっと…私今イライラしてるの…だから…』



ガツン



悠音が殴る前に黄瀬は誰かに殴られていた


「すいません。こいつが迷惑かけて…、あっオレは海常男子バスケ部の主将の笠松幸男です。えっと…」


『はじめまして。桐月悠音です。幸さんって呼んでいいですか^^!?』

「//////はい。あの悠音さん?はもしかして、あの「キセキの魔術師」ですか??」

『そうですよ?いつも涼がお世話になってますm(__)m』

ギュッ

笠松が手を握ってきた

「いぇ!オレ悠音さんのファンなんです「ちょっ、悠音に触らないで下さい!」うるさいぞ黄瀬!!」


黄瀬と笠松はぎゃーぎゃーと騒ぎ出した

うん。
私のことは完全無視だな


『じゃあそれでは…』


悠音は誠凛チームへと向かった



ついに練習試合がスタートする…。









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