第19Q



「…国的に晴れ
さわやかな一日となるでしょう
…続いては――おは朝占〜〜〜い!!」

「…何見てんだよ?」

「今朝のおは朝占いの録画っス、朝は最近ロードワークで見れないんで」

「ずいぶん勤勉になったなオイ、前はサボってばっかだったのに」

「いやウチのちょっとアレやりすぎ…」

「チョーシのんな!シバくぞ!」

「いて」

「つかオマエおは朝なんていつも見てんの?」

「今日だけっス、これの結果いいと緑間っちもいいんス」

「ああ帝光ので、何座?」


「かに座っす!
ちなみに黒子っちはみずがめ座で悠音は…」

「そこまで聞いてねぇよ」

「一位とびりは同時に発表…1位はかに座!!
おめでとう今日は文句なし!
…最下位は残念みずがめ座です。今日は大人しく…」

「げ…最悪っス」




―――――――――


やっぱり、今までの予選とはワケが違うし体育館も学校のじゃない、北と東の王者だし…とにかくすごい
正邦のほうを見てみるけど…
よし、ハゲはいないなっ!!←



「正邦って思ってたより普通っていうか
…大きい人あんまいないんですね」

「まあ全国クラスにしては小柄かもね、一応一番大きいのが187cmキャプテンの岩村くんね」


『水戸部先輩くらいですか…』

「いや、ごつい!
すっげーパワーありそう」

『司令塔の春日さん…この三年生2人がチームの柱ですね…てか、チャラそう…』

「あー。
君が火神くんと悠音さんじゃないっすか!!


…うるさい、ハゲ
見たくもなかった…

「うっわマジ髪赤え〜!
こええ〜!
てか、相変わらず綺麗だわ〜悠音さん」


『…。』


私がちょっとイライラしているのを他所に、ハゲ(あ、津川の事ですよー)は主将を呼んだ


「こいつですよね〜。
誠凛、超弱いけど一人すごいの入ったって」

「おーおー。言ってくれるわねクソガキ…」

「なんでオマエらいつも他校さんをからむんだよ!
てか、悠音ちゃんは絡まれすぎ!!」

「チョロチョロするなバカたれ。
すまんなコイツは空気が読めないから本音がすぐ出る」

「謝んなくていっスよ、勝たせてもらうんで、去年と同じように見くだしてたら泣くっスよ」

「それはない…
それに見くだしてなどいない。
オマエらが弱かったそれだけだ」


岩村さんはそれだけを言い残し帰って行った。







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