第14Q
「へ?黒子君先発?
黒子君には時間制限があるでしょ?
控え選手として戦況見て出してくっていったじゃない」
「お願いします」
「なんでそんな血走ってんのよ」
『あー…』
「…ま初っ端からカマすのも嫌いじゃないし…いーわよ!
…ただし、いきなり切り札を見せ付けるんだから中途ハンパじゃ逆効果よ。
第1Qで10点差はつけなさいよ!」
「それではこれより、誠凛高校対新協学園高校の試合を始めます!」
「「「「しゃす!!!!!!」」」」
「今日のテキもミんな小さイ。
日本人ゴハン食べてる?シかもさっきハ子供がベンチにいたシ」
「子供じゃないです」
「ワァ!?て、ベンチじゃなくてスターター?!ナニソレ!?」
元からいたけど、ミスディレクションのせいで驚かれるのは毎回のことだ
幸先輩もそーだったなー
ま、幸先輩はカッコイイから許すー←
そして、ジャンプボール…
充分背が高い火神だったけど高さで負けた。
「おお まずは新協ボールだ!!」
「させねー」
火神が目の前にいるにも関わらず、ノーフェイクでジャンプシュート…だが、
『高いな……』
それが入るなんて。
「チョロイね〜」
「ドンマイ!取り返すぞ!!」
「フリー!!!もらった!!」
主将がシュートを打った。
ボールは起動に乗っていたのに、それさえもとってしまう程のジャンプだった。
「誠凛さんってアレ?スポ根系?
いるんだよね、よくさ〜「助っ人外国人ズルイ!」みたいな?
強い奴呼んで何が悪いの?
楽だぜー、アイツにボール回しゃ、勝手に点入ってくし
楽して勝ったのがそんなにイやかね?どう?」
なんだよ、こいつ…
一々ムカつくやつだな…
本当に主将かよっ!!
幸先輩だったらそんなこと絶対言わないよっ!!
恥を知れー
「……楽かどうかは知んねーけど、そのポリシーなら逆に文句言うなよ?
とんでもねー奴なら誠凛にもいるし」
「は?」
お父さんのシュートの精度が急に落ちてきた
『練習頑張ったかいありましたねー』
「えぇ、そう簡単には入らないわよ。
なんたって火神くんがお父さんに自分のプレイをさせてないからね!」
「自分のプレイを…?」
「届かなくてもやり方はあるのよ!水戸部くん直伝のね!」
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