第11Q









「ちょっと……話さねぇスか……黒子っち、悠音」



「……?」

涼と話するってリコ先輩達に言うべきか……??
まぁ面倒だしいっかー


やっぱりそこへ繋がる悠音








その頃、他のメンバーはというと……


「うん、さすがに食いすぎた……」


「ごちそうさまでしたー!!」

「おう!!二度と来んな!!」


結局火神がステーキを全部食べ切ったらしく、タダになりお店の人は泣きながらメンバーを見送っていた



「じゃ帰ろっか!全員いる?」


「……あれ?黒子は?」

「いつものことだろーどうせまた最後尾とかに……」

「いや……マジでいねぇ……ですよ」


「……え?」


「てか悠音ちゃんいなくね?……」


ようやく二人がいない事に気づくメンバーであった。















店前で話すのは迷惑なのでで、近くのストリートへとやってきた3人



「……てかこうしてちゃんと話すのも久しぶりっスね。ケガ、大丈夫スか?」


「……はい、大丈夫です」


「そういえば緑間っちに会ったっスよ」


「……!正直、あの人はちょっと苦手です」


「そーいやそうだったスね」


『そうだねーやっぱり血液型かなwはっ女々しいなー


やっぱりテツは真のこと苦手なんだねー


「けどあの左手はハンパねースよ。
ジッサイ、かに座がいい日は特に」


「……はい」



占いで変わるとかなんなんだよコノヤロー!!
まぁ私に勝ったことないけどねー


「ま、今日は見にきただけらしースわ。それより……黒子っちにフラれ試合も負けて更に悠音も貰えなかったし、高校生活いきなりふんだりけったりスわ〜」



私物じゃないんだけどー


「ダメ元でも一応マジだったんスよー!?」


「ひっくり返りますよ」



涼、バランス感覚いいんだ……
まぁ私の方がいいけどー←
涼とかひっくり返ってればいいんだっ!!



「……すいません」


「……冗談スよっ。そんなことより話したかったのは理由を聞きたかったんスよ。なんで……全中の決勝が終わった途端姿を消したんスか?」


「……わかりません」


「へ?」


テツ…考えなしで??


「帝光の方針に疑問を感じたのは確かに決勝戦が原因です。あの時ボクは何かが欠落していると思った」


「スポーツなんて勝ってなんぼじゃないスか!それより大切なことなんてあるんスか!?」


「ボクもこの前までそう思ってました。だから何がいけないかはまだハッキリ分からないです。ただ……ボクはあのころバスケが嫌いだった」


『テツ……』


「ボールの感触、バッシュのスキール音、ネットをくぐる音、ただ好きで始めたバスケなのに。だから火神君に会ってホントにすごいと思いました。心の底からバスケットが好きで、ちょっと怖い時やクサった時もあったみたいだけど、全部人一倍バスケに対して真剣だからだと思います」



「……やっぱ、分かんねっスわ。けど一つ言えるのは……黒子っちが火神を買う理由がバスケへの姿勢だとしたら……黒子っちと火神は……いつか……決別するっスよ」


決別、か……
それは私も思ったけど…




「オレと他の4人の決定的な違い……それは身体能力なんかじゃなく、誰にも……俺にもマネできない才能をそれぞれ持ってることっス。今日の試合で分かったんス。火神はまだ発展途上……そして「キセキの世代」と同じ……オンリーワンの才能を秘めている。今はまだ未完成な挑戦者っス。ただガムシャラにプレイして、強敵と戦うことを楽しんでるだけだ。けどいつか必ず……「キセキの世代」と同格に成長して、チームから浮いた存在になる。その時火神は……今と変わらないでいられるんスかね?」


涼の言う通りだと思う、いつかはそういう日が来るってな……
近いうちにその才能が開花するだろう…
そのときに火神が浮いてしまう…
「キセキの世代」のようにな…





「テメーら何フラフラ消えてんだよっ」


何故かそこには火神がいた



「……よう」


「……聞いてたんスか?」


「聞いてたかじゃねーよ。オマエ何いきなり黒子と桐月ラチってんの!?」


「は?ちょっとぐらいいいじゃないっスか!」


「帰れねんだよ!!」


言い争い始まっちったー……





「んだよクソ、なんかウジャウジャいんじゃん」

隣のストリートを見ると、何かガラの悪いチンピラが数人いた。


うわっ
自意識過剰そうな連中だなー
ああいう奴等を潰した時の楽しさが好きなんだよね←



「オラ、もう十分遊んだろ。代われ代われ」


「こっちだって来たばっかだよっ。順番を……」


「あ゙あ゙!?」


「まあまあ……ココはホラ、バスケで決めるとかでどう?」


ちょーしこいてるな彼奴ら

しばらく彼らの試合を見れば、チンピラの実力はすごーく弱かった

どうやったらあんなに弱いくせに威張れるんだろう…
素朴な疑問だ…



「よし、これで勝っ……」


「はいブローック!!」


「って!!?」

「……っちょ、何だよ今の!?3対3だろ!?」


「はい?バスケでっつったろ。3対3なんて一言も言ってねーし」



「なんだよソレ……んなヒキョ……」


「え?なんて?」


「がっ……!?」


チンピラが反論していた男子に蹴りを入れた



おーっし!!
あいつら噛み殺す!!

キレすぎて某マフィア漫画の風紀委員長の口癖がっ!!


「悪ぃ、よく聞こえなかったわ。なあオイ、もっかい言ってくれ」


「……!?」


「そういえば黒子っちは!?それに悠音も……」


「どう見ても卑怯です」


「えー、卑怯通り越してるしーおいたが過ぎるんじゃないかしら?」


人間としてどうかと思うわー


「アッツ……!!?ってか何だテメ……どっからわいた!?」


「そんなバスケはないと思います。何より暴力はダメです」


『馬鹿なんじゃない??私達に気付かないとかあなた達の目ってどうなってるの?』


完璧に火に油注ぎまくりな悠音




「(なぁああにをやっとんじゃあー!!)」


「(黒子っち〜〜!!?それに悠音なんて火に油注ぎまくりじゃないスか〜〜!!)」


「はぁ!?いきなりなんだテメー!?」


うざっ!!


「いーぜ別に。じゃあバスケで勝負してやるよ。もし俺らが勝ったら……そこの女、俺らと遊んでもらうぜ」


『えぇ。いいわ「あのー、オレらもまざっていっスか?」涼ー話遮らないでよー』



「つーか何いきなりかましてんだテメーら」


後ろを振り返れば私の言葉を遮った涼とテツの頭を鷲掴みしている火神んがいた


(ででででケェ〜〜!?なんじゃ〜〜〜〜!?)




「悠音さんはここで見ていて下さい」

『えー私も相手噛み殺したいー!!…でもテツがいうならー』


出たっ!!
悠音の黒子贔屓



「5対3でいーぜ。かかってこいよ」


「なんだとっ……」


何だかんだで始まったチンピラとのバスケ勝負。











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