そして……


「来たぞ、ついに…
今年は特にすげーってよ」


「東京都三大王者の一角…」


「東の王者…秀徳高校……!!!」


秀徳高校の人たちが出た瞬間バサッと"不撓不屈"と書かれた布がかけられるし、歓声も半端じゃない…


「出たな…!」


「あ!」


『うに?』


秀徳高校の1人、多分1年生の人と目が合った。
あー、この間会った気がする?


「真ちゃん、ちょっくらオレ行ってくるわ!
よっす!!
悠音ちゃんだよね!!?」

『そだよー♪





…あ、リアカー!!


真の背中を叩き、私のほうに近づいてきたので、私も釣られて前に出る



「いや、オレの名前リアカーじゃないからね!!?
ああー、やっぱ超オレ好みなんだけど!!」


『んー?』


「あ、中学時代は真ちゃんがどーもお世話になりましたー。
オレは高尾和成!!
下の名前で呼んでね!!」


『よろしくー、成でいいかなー?』

「オッケーオッケー!!」




バシッ




成と仲良く話していたら急に火神に頭を叩かれた


「…桐月、いちいち敵と仲良く話してんじゃねーよ…
まぁ、ちょっとルーキー同士アイサツ行って来るっスわ」




そう言うと火神が真の前に立った。



「よう、オマエが緑間真太郎…だろ?」


「……そうだが、誰なのだよキミは?」


『……真、絶対知ってるだろうが』

「懐かしい?
てか火神のこと知ってるくせに、なんのプライドだよ。
ホント」


『そうだそうだー』


そして火神が左手を真の前に出す。
あ、なんか楽しいことになりそー♪と思い成と一緒にワクワクしながら2人の近くに行くと、真太郎くんの手には

"せいりん10ばん 火神大我"


そう書かれていた




「なっ…!?」

「フツーに名乗ってもいかにも
「覚えない」とか言いそーなツラしてるからなお前
センパイたちのリベンジ相手にはキッチリ覚えてもらわねーと」

「…ふん、リベンジ?
随分と無謀なことを言うのだな
悠音は知っているだろう?」


「あ?」


「誠凛さんでしょ?
てかそのセンパイから何も聞いてねーの?」

2人の会話に成も入る
悠音は顔を歪ませた




「誠凛は去年、決勝リーグで三大王者すべてにトリプルスコアでズタズタにされたんだぜ?」


「息巻くのは勝手だが彼我の差は圧倒的なのだよ
仮に決勝で当たっても歴史はくり返されるだけだ
悠音、お前はやはりこちらに来るべきなのだと分かるだろう



『…真、』

「……落ちましたよ」

真の持っていたくまのぬいぐるみを拾ったテツ。


『テツ……あ、そのくまのぬいぐるみ頂戴…』


「過去の結果で出来るのは予想までです
勝負はやって見なければ分からないと思います。緑間君」

スルーされているぞ悠音よ

「…黒子
やはりオマエは気に食わん。
何を考えてるか分からん目が特にな
言いたいことは山ほどあるがここで言っても虚しいだけだ。
まずは決勝まで来い」


「…いやー!言うね!
あれっしょ?
キミ 悠音ちゃんと真ちゃんの同中っしょ?
気にすんなよアイツ、ツンデレだから!
ホントは超注目してんだぜ〜!?」

テツの肩に腕を回す成は、やけにテンションが高い。
うん、元気なのは良いことだし


「悠音、そのくまのぬいぐるみはやるのだよ。
だから試合を最後まで見ていてくれ」

『くれるの?やったー!!
おKおK、ちゃんと見てるよー(ニッコリ』


…このときの悠音の笑顔に落ちた人は多数いたらしい…


「いつまでしゃべってる二人とも!行くぞ!」


「…なんか黒子君に言われちゃったんだけど…」


「まぁいーじゃんオレらが思ってることそのままだし」



「…黒子、悠音、見ておけ。
オマエ達の考えがそれだけ甘ったるいか教えてやろう」



「キャプテン
やはり今日スタートから出してください」

「は?占いが悪いとかで出たくねーとか言ってたじゃねーか」


「あれだろ!?旧友にあってテンション上がっちゃったんだろ!?
それとも、悠音ちゃんにいいトコ見せたいとか!?
ならオレも頑張ろーっと…」


「いつもその的外れな勘ぐりはよせ
ちょっとシュートタッチを確かめたくなっただけだ」


「…いーけど監督から許されてるオマエの我侭は1日3回までだからな
あと2回言ったらキレっから


まぁいつも通り、シュート決めりゃ、文句はねーが。
占い悪いなんてクソの言い訳にもなんねーからな!」



「…落ちるわけがない


悠音と悠音がラッキーアイテムをもってこの試合を見てくれていることで補正されているのだから」





第16Q すごいもんれるわよ

(くまのぬいぐるみ〜♪)








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